コロナの中、なぜ今勝負するのか

Kazuki Kunimoto
5 min readMay 8, 2020

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3ヶ月後のDisruptを目指して

新たに入社した優秀な8名のメンバーとWelcomeランチ

先日、FBとTwitterでコロナ自粛期間の1ヶ月に8名採用しましたという投稿をしました。実はさらに7名近々採用します。

コロナの被害は悲劇的というしかないです。
それは間違いないですが、経営という側面を見た時には興味深いことです。
興味深いと思う2点は下記です。
・今後の局面をどう読むかという読みの点
・読んだ上で、どう行動するかという行動の点

特にスタートアップの経営を考えるとさらに興味深いです。
なぜならスタートアップとは既存産業のDisrupt(破壊)が宿命だからです。さらに言うと、現在完全に自由に考え、行動できるのはスタートアップのみです。
理由は、
・大手上場企業は、この時点において攻めに出るという施策を多くの場合、株主が同意しない為。
・リモートワークなどこの局面においてドラステックな手を打てる小回りさと胆力がない為。

つまり、現在の状況はFacebookの言う『Hackしろ』ということが一番できる状況です。さらに追い風なのは、先日Airbnbの様な大手のテック企業も25%のレイオフを発表した様に優秀な人材が放出されていて、通常ならスタートアップが採用できない様な人材を採用できる千載一遇のチャンスです。

Airbnb: https://news.airbnb.com/a-message-from-co-founder-and-ceo-brian-chesky/?fbclid=IwAR2-ojbKT-uzXySMvILVtgl-YV0iXRqJXcE2iK-8C7s8H6mocyD_lIpQyRg

もちろん、売り上げの点は課題です。
大企業においてもスタートアップにおいてもこの状況で売り上げを作るのは大変だと思います。
但し、ここで大切なのは1点目の局面の読みと投資回収をどの期間で読むかということだと思います。
・ポジティブに読む:おそらく数ヶ月で収束し、経済は回復していくだろう
・ネガティブに読む:数年規模の被害になるだろう、冬の時代に備えよう

おそらくどちらも100%正解はなく、ここは業界や経営者の知見、性格、考え方によるところがとても大きいと思います。
大切なのは、その読みと投資回収期間を合わせて、理性的にリスクをとる行動ができるかだと思います。

スタートアップは総合芸術です。
・エンジニアリング
・デザイン
・マーケティング
・営業

上記のいずれかのボトルネックがそのスタートアップのスピードになります。
つまり投資回収において一番危険なのはいずれかに投資して他には投資しないということです。
またはいずれかのコストをカットしつつ、いずれかに対して手をつけないことです。

私たちの会社においても同様です。
・AIを含めたエンジニアリング(テックチーム)
・候補者と企業が集まるプラットフォーム(マーケティングチーム、UIUXチーム)
・企業をサポートし、DealをまとめるHRコンサルタント(BDチーム、コンサルタントチーム)
これから全てに投資をしながらボトルネックが出ない様に、全て同じ速度で進めなければなりません。

諸々長くなってしまいましたが、僕はこの危機はベトナムにおいて今後3ヶ月でほぼ完全に収束し、経済が戻り始めると読んでいます。そして僕たちがサポートする人材事業では、大量にレイオフした企業が優秀な人材を採用し始めることがロジックとして当然であると思います。先に動いた企業から優秀な人材を採用できていきます。
弊社のプラットフォームでは4月は3月の倍の候補者がプラットフォーム上の色々な仕事に応募しました。5月もわずか7日間で3月の数字を超えたので、恐らく3月の4倍になると思われます。

HR業界でもおそらく多くの企業は現在投資を抑えており、一部では彼ら自身もレイオフしていると思います。
そして完全に収束した時点において投資をすることが考えられます。
そこから人を採用、トレーニングして、営業をして、売り上げをあげる。
これら全てを鑑みると恐らく僕たちの動きに対して、3ヶ月のビハインドになるはずです。
つまり、僕たちは現在3ヶ月後に開始するDisruptに向けて万全の準備をしています。

そして同時に僕たちは通常の紹介会社が保有していない、もしくは投資をしていないプラットフォームとAIを含めたシステムに投資をしています。これらもまだまだやることやポテンシャルがあり、この期間は絶好の準備期間です。

僕たちは、このマーケットにおいて新参者もいいところなので、この機会は千載一遇のものです。

勝負せずに後悔するより、勝負して後悔したい。
そもそもそんな人だからスタートアップをやっている様な気もします。

今事業を開始して1年半ですが、一番ドキドキしています。
スタートアップでも勿論様々な理由でできること、できないこと、読みの違いは出てくると思いますが、いちスタートアップの経営者の意見として読んで頂ければ幸いです。

いつでもご連絡もお待ちしています。
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Kazuki Kunimoto

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