フィルムの誘惑

フィルム写真の誘惑は、ふとしたときに襲ってきます。

その感覚は徐々に短くなり、頭の片隅で常に誘って来るよになります。

でも、僕はこう言い聞かせるのです。

撮ったその場で確認できないなんてリスキーすぎる。

もし失敗していたらどうするんだ?

・・・

勝てませんでした。

買ってしまいました。Leica M4。

どうせ不便になるんなら、と思い切って露出計も搭載していないM4にしました。

僕はなんてバカだったんでしょう。

なんでもっと早く買わなかったのでしょう。

撮影後すぐに確認できない煩わしさは、僕を完璧という偶像から解放してくれました。

撮影するたびに絞りやシャッタースピードを調整する煩わしさは、僕に新しい感性を与えてくれました。

そして苦労して撮った写真は、使用したフィルムそれぞれの個性で僕を楽しませてくれます。

個性豊かなフィルム達は1本1,000円以上します。

現像、プリント、CDへの焼き込み(低解像度)で2,000円以上かかります。

写真1枚あたり100円です。シャッターを切るたびに100円です。

嗚呼、、、

フィルムカメラは僕を貯金からも解放してくれたのでした。

おしまい。