板書ツールとしてのWorkFlowy

今日の 1年生 情報リテラシー。今回は以下のような手順で授業を行いました。

  1. 前日までに、WorkFlowyに「スクリーンで見せたいこと」を箇条書き(アウトラインプロセッサなので当然と言えば当然)で用意。全ての要素を折りたたんでおく。
  2. 前日の夕方、この回のトップ項目(上の写真の「2回目」)をShareして、URLをクラス全員に送信。予習を促す。(以下、「予習配信」と呼ぶ)
  3. 当日、スクリーンにWorkFlowyを開き「2回目」を表示。折りたたんでおいた要素を1つずつ展開して、クラス全体で足並みを合わせながら追っていく。
  4. 今回の内容は「Scratchによるプログラミング」だったので、別の仮想デスクトップにブラウザを開き、WorkFlowyとブラウザをトラックパッドの”4本指スワイプ”で適宜切り替えながら進める。
  5. 演習が一段落したところで、「なぜ”繰り返し”が必要なのか?」をディスカッション。この部分は授業中に問題提起するために「予習配信」には含めず、現場で加筆。
  6. 加筆した部分もWorkFlowy上の「予習配信」に反映されるので、つまり授業が終わると同時に「予習配信」が「板書配信」に変わる。

WorkFlowyを板書に使うメリット

  • あらかじめ書いておける

教室に行って黒板に向かって、授業書から書き写す、という従前のスタイルから「書き写す」時間を削減できる。

  • 順番に出せる。あるいは出し入れができる

最初は全ての項目を折りたたんで(隠して)おき、授業の進行に合わせて展開する(見せる)ことで、足並みを揃えられる。小学校などで使われる、あらかじめ文を書いた模造紙を用意しておいて、マグネットで貼る方法に似ている。WorkFlowyならそれが大量に用意できる。

  • フォーカス(注目点)を行き戻りできる

アウトラインの末尾の方まで授業が進んだ後でも、「では授業の最初に話したあれは覚えていますか?」と振り返ることが簡単にできる。黒板使用の場合は面積の都合で順次消していかなければならないので、こうはいかない。

  • 現場で加筆できる

実は、上記3項目はプレゼンテーションスライド(PowerPointが代表)でも実現できる。ところが、スライドの場合は現場で加筆しようとすると難しい。テキストやマウス手描きで加筆することは可能だが、スライドには「用紙サイズ」の概念があり、要するに紙幅が足りなくなる。空白のスライドを追加挿入すれば可能。

WorkFlowyの場合、途中に加筆しても項目が増えるだけで、紙幅の制限はない。

ただし、タッチタイピングの技術は必要。パソコンを使って授業をしようとしている人なら、最低限身に付けているとは思う。

  • スマホと相性がいい

予習配信を送った時点では想定していなかったが、授業時間中、大半の学生がスマホで予習配信を見ていた。メールをスマホで受信して、そのままリンクを開いた、ということだろう。

Office OnlineやGoogleスライドでも配信はできる。ただ、前述の「用紙サイズの概念」があるため、スマホの画面でスライド全体を見ようとすれば文字が小さくなり、一部を拡大しようとすれば全体が見えなくなる。

WorkFlowyには用紙サイズの概念はない。スマホでの表示にも最適化されているので、文字の大きさも適切。

これって、つまりは「昔ながらの狭い教室」と「BYODによる授業でのICT活用」への活路では?と身震いさえした。視力が低い学生でも手元のスマホで見ることができる。

もちろん、全ての学生がスマホを所有できるかどうかの経済的問題は横たわるのだが、今のところ情報リテラシーを受けている1年生はほぼ所有しているので、数台の貸し出し機があれば機会の均一化はできると思う。