“Real World HTTP” を読んだ
2 min readJan 3, 2018
だいぶ前に読み終えているが、読んだ感想を書いていなかった。読んだということでメモ程度を残しておく。
サンプルコード付き、プロトコルを解説
HTTPの基本実装・解説を元にGolangで実装コードを併記し、手を動かしつつ、検証しながら学べる本になっている。
- HTTP の成り立ち
- HTTP 0.9, 1.0, 1.1の解説、仕様拡張について
- クライアントが利用できるプロトコルを確認し、プロトコルを切り替えていく仕組み (ステート図が載っている)
- XHR, SOAP, WebDAV, Keep-Alive, Long Poolingの説明 (HTTP 1.1)
- SSL/TLSを利用した認証の仕組み
- HTTP/2.0の解説
- HTTP/2.0の基底技術となっているSPDY, QUICの解説
- HTTP/2.0のバイナリプロトコルの解説
- WebSocket, WebRTCの解説
- Restful APIの設計
すべての設計・解説に対してたいてい、Golangのサンプルコードが付いており、実行することで理解が深まるようになっている。MDNやSuikaWiki、W3Cなど、日本語訳されている技術紹介サイトをみるぐらいでしか、まんべんなく、広くWeb周りの技術を得られる情報は少なかった。この本はWeb周りの技術、ヘッダの定義に始まりプロトコルの仕組み、成り立ちを追いたい場合にとても役に立つ。Cache-Control: no-cacheに関する説明も書かれていたりするので(設定の罠についてはこちらを見ると良さそう)