起業家に熱い想いや原体験は必要か?

先日とある方にピッチした際に、その方から

「何故、この事業をやるんですか?原体験や高尚なビジョンがあるんですか?」

と聞かれました。

よくあるパターンです。

彼曰く

「熱い想いや強烈な原体験がないと、ピボットする時に相当ブレるし、土壇場で粘りがきかない。」

というコトでした。

納得です。

この言い回しはもはや鉄板にさえ聞こえます。

残念ながら僕らにはそういった『Why?』に応えられるだけの熱い想いやビジョンがなかったので、彼のお眼鏡にかかるコトはありませんでした。

で、今思うのは

「本当にそれって必要なんでしたっけ?」

ということです。

勿論、あるにこしたことはないとは思いますし、彼なりの経験則上で言えることでもあったんでしょう。

ただその一方で強烈な想いが故のリスク、というのを見過ごしているんじゃないかと思うんです。

「う〜む、このプロダクトは正直キツイでしょ。」っと感じるピッチに出会う機会は多いですが、その大半が強烈な原体験や想いの持ち主だったりします。

あくまでも私見ですが、想いが強烈であればあるほど、自身のビジョンやプロダクトに執着してしまい、結果ピボットするタイミングを逸してしまう、他人からのフィードバックを素直に受け入れられなくなってしまう、ということが往々にしてあると思っています。

他方、想いがない方はと言うと、そもそも単体のアイデアに執着する理由もないので、全ての意思決定をドラスティックにできてしまいます。

実際僕らも起業のタイミングで108個くらい起業アイデアを出しましたが、Co-Founderの2人とも良くも悪くも拘りがなかったので、最も成功確度が高いアイデアを選べた気がしています。(まだ成功していないので単なるホラフキかもしれませんが・・・)

ただやると決めたらトコトンやりますし、アイデアに対しての執着はありませんが、事業に対しての執着心は恐ろしくあると思っています。

決定的な違いは、想いがある人にとって起業は「手段」であり、僕らは捉え方によっては起業が「目的」になっている、とも言えるかもしれません。

上記のようなコトも理解しておく必要があると思いますので、どっちがいい悪いではないのかなぁと・・・

ただ共同創業者がいる場合は、そこのコンセンサスは取っておくべき、だと思います。

少なくとも、「熱い想いや壮大なビジョンがないとダメ!」と思考停止に陥るのは、ダメ、ゼッタイ!

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