Kenji Hosoya2 days ago2 min read
Mediumは、『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』
僕の好きな本に、『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』というものがある。
ニューヨークの作家、ポール・オースターが自身のラジオ番組で、全米のリスナーから集った手紙に書かれたストーリーを読み上げたものを書籍化した本だ。
戦争・愛・瞑想・死といったテーマごとにまとめられたそれぞれの文章は、プロの作家の書く小説のような劇的なドラマ性を持っていることもあれば、決して上手くない文章で荒々しく心情を吐露しただけのものまであり、僕は生々しく綴られたその人間味溢れるストーリーの数々に魅せられ、何度も読み返している。
そして今、新しいブログプラットフォームを模索していた僕は以前話題になったミディアムを思い出したので、試してみることにした。
最初に読んだのは、たまたま目にした40歳でカメラ店を始めたスタートアップの話だった。
プロ作家ではないごく普通の人が書いた文章だったので、その温かみが大好きな『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』に似ていると思い、とても引き込まれて読んだ。
書く場所・読む場所としての人間味がある魅力的なプラットホーム。
文章やストーリーテリングが必ずしも上手い必要はなく、たとえ文章が間違っていたとしても、とにかく自分の言葉で語ることのダイナミズム。
そんな面白さがあるミディアムは、自分が文章を書く上で本当に僕が好きになれる場所かも知れない。そう感じた。
ポール・オースターは、手紙の作者から「庶民にストーリーを語る場を与えてくれてありがとう」と、感謝の言葉を贈られたという。