Twitterからツイキャスに移って1ヶ月が経ちました。

Kenichi Nishimura
5 min readApr 12, 2015

先月より約3年働いたTwitterの日本法人(Twitter Japan)からツイキャスに移って働いています。

1ヶ月経っているので、もういまさら退職ブログなんてタイミングではないのですが、ツイキャスというサービスの可能性だったり、運営をしているモイという会社だったりがあまりに知られてなさすぎてとても勿体無いので、少しでも知ってもらうきっかけとなれば、ということで今更ながら書いてみることにしました。

そもそもなぜTwitterから移ったのか

Twitterは僕が大学時代からずっと使っている一番好きなWebサービスでした。そんなTwitterの日本法人立ち上げの時期に声をかけてもらったのが約3年前。 そこからの三年間、上場や昨年(2014年)の年間売上10億ドル達成など、Twitterがビジネスモデルを確立し、世界有数のIT企業へと成長する過程やオペレーションをみることができました。

また個人的にも、Twitterを日本に拠点を置く企業のマーケティング活動に活かしてもらうようにする、といったミッションの下、主にプランナーとして企画の提案から終了後のレポーティングまでのプロセスに関わらせてもらい、多くの世界初、日本初といった仕事に携わらせていただきました。そして何より、そういった成果を高く評価していただけたことは大きな自信になりました。(直近まで社内上位5%の人事評価をいただき、最後のプロジェクトでは日本だけでなく、APACからも表彰をいただくことができました。)

そこから離れることを考えたのは、社内で会社、そしてサービスの成長をより早いフェーズから牽引してきた方々を近くにみる中で、自分もそういうチャレンジをしてみたい、と思えたのが最大の理由でした。

なぜツイキャスに移ったのか

ということで、マネタイズフェーズよりもグロースフェーズの会社というのがまず次のチャレンジを選ぶ最初の基準だったのですが(ちなみに起業は「人生を賭けてでもやりたいこと」を実現していく手段として選択肢に入るものだと個人的に思っているのですが、僕個人としてそういったものは少なくとも今のところないので考えもしませんでした。)、それ以外に考えたのが、「(願わくば日本から)世界に広がる可能性のある(=成長余地が大きい)サービス」、「Twitterでの経験が活かせるようなサービス」といったところで、まさに全て満たしたのがツイキャスでした。

ツイキャスは、設立5年がちょうど過ぎた日本発のサービスですが、ブラジルなど海外のユーザーが全体の2割を占めており、かつほとんど広告なども出稿することなく、年率での成長率100%を維持しながらつい先日、登録ユーザー1,000万人を達成しました。(下図)

ツイキャスの登録ユーザー数推移

ツイキャスを通じて、ブラジルで起こっていたデモの様子が世界のメディアで報じられたり、日本でもギターをもってツイキャス上で弾き語りをしていた女の子のメジャーデビューが決まったり、日本の政党のほとんどがツイキャスを通じて演説やぶら下がり会見の様子などを中継したり、と規模が大きくなるにつれて、モバイル・ライブストリーミングの意義、そしてツイキャスの意義もより明確になってきたように思います。

偶然にも僕がツイキャスに入社した先月からアメリカを中心にツイキャスと同じくTwitterをベースとしたモバイル・ライブストリーミングのサービスが注目を集めているのも、まさしく世界規模でモバイル・ライブストリーミングサービスのマーケットができてきている、何よりの証左だと思っています。

ツイキャスの1,000万人という数値は、海外も含めた競合と比べても突出しており、実は隠れたマーケットリーダーだったりするものの、一方で社員はまだ20名程度(正社員だと10名ほど)なので、まだまだいろんな仕事を裁量をもってやれる環境でもあったりします。(僕も先日、いま担当させてもらっている仕事を前職の担当職務区分で数えてみたところ、7つのポジション分の仕事をやらせてもらっていることに気づきました。笑)

ということで、まだまだ日本、海外を含め成長させていき、ツイキャスが世界的なインフラとなっていけるよう頑張っていきたいと思っています。

@kennishimura
※この記事における見解は全て個人のものです。

追記:
僕自身はビジネス側の人間ですが、サービスとして、会社として、
世界で戦っていくにあたってエンジニアの方々の採用を積極的に
行っています。

ツイキャスは競合にあたるサービスはもちろんYouTubeですらまだ
実装していない「携帯キャリアによる通信制限下でも動画を視聴可能にする機能」などを開発してきているのですが、もっともっと
スピード感をもってサービスを良くしていく必要があるので、
少しでもご興味いただけた方がいらっしゃいましたら
ぜひこちらの採用ページを見てもらえれば嬉しいです。

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