博徒2015–2020

木暮圭佑
Jan 5 · 6 min read

ベンチャーキャピタリスト2015–2020

140文字以上がとにかく苦手だし、そもそも真面目なことを特に書く気はない。が、年末に飲んだ投資先二人に「アンサーしろ」と脅されているので、年始の暇つぶしとして、キーボードを叩くことにした。オチも学びもない。

過去を振り返りすぎるとアレなので、これより以前は昔に独立したときの岩本さんの記事があるのでそれを参照してほしい。

(コントラバスはゴーンのおかげで脱国の際には使えることをみんな学んだので、今後は華やかだし目立つかもしれない。)

2015年:

独立した。とにかくがむしゃらだったというわけでもなくて、ぶっちゃけ、なぜかわからない余裕さみたいなのは正直あった。今思えばめちゃくちゃな甘さと見通しの甘さだった。いまだったらもっとやれるなっていう気持ちはある。と同時にこの時期じゃなかったら多分VCをやれなかったというのもある。そんな自分がいまやれてるのは、自分の努力不足以外のすべてのおかげである。

2016年:

この時期と2017年が人生で一番貧しかったと思う。誇張でもなく、先輩からamazonのウィッシュリストで頂いたカップラーメン(厳密に言えば油そば)と20時近くに半額になった400円弁当が主食だった。1日1000円とかで暮らしつつ、人に奢ったり、呼ばれやすくするために立地の良い明らかに身分不相応な家には住んでいた。情報商材のインスタアカウントみたいな、見栄と嘘みたいな感じの生活なんじゃないかと思ったときもある。ストロングゼロにハマったのもこの歳だった気がする。貧乏なんて気にしないなんて嘘。

それでも、VCで生きていく、これで米を食うという根拠のない気合だけしかなかった。今思い出してこれを書くだけでも吐き気がする。しんどかった。

余談だが、僕はとあるVC評価サイトに「年間200万で生活しているなんて頭がおかしい。そんなやつが適切なアドバイスを提供できるのかは謎。」と書かれている。当たり前だ。俺も外野で言ったらそう思うだろう。

こういう思いは独立した若手VC(もうこの小ささでやるやついないとおもうけど)はもちろん、起業家にも味わってほしくはない。つらい生活で一番得たものは「今そういう境遇の人たちに対しての優しさ」であり、そもそもそういう境遇がなくなればいいので、無理にしんどい道を通る必要はない。

この時期もいろんな人にお世話になった。まだその恩は返せてない。 返すのが俺の生きる理由かもしれない。

2017年:

仕事で見えてきたものがある時期だった。具体的にはふんわりとするが、自分の立ち位置とそこに対する自信、「これが俺なんだ!」といえるものを見つけたときだったかもしれない。

ぶっちゃけ正直過去2年はずっと模索していた。3ヶ月で返上した「最年少ベンチャーキャピタリスト」という言葉に甘えていたのかもしれないし、どんなにいい投資先を見つけても、彼ら彼女らが伸びたとしても自分ごとにできず、自分というものがなにものか。ずっと悩んできた。

やっと2年近くして掴んだ、数少ない自信と誇りだった。

iTunesの履歴を見る限りこの時期くらいからちゃんとHIP HOPにハマったといってもいいかもしれない。夜な夜なラブホ街を超えて家に帰る俺には、見慣れた渋谷を闊歩する、ラッパーがめちゃくちゃかっこよかった。根拠なんて微塵もない「これぞ我がライフ 他になどない」と流れながら、度数だけ強く、値段の安い酒を飲んでいた。

2018年:

泥水からシャンパン、カップ麺からロブスター。もう一個ファンドを作らせていただいた(そういえばメディアに全く書いてないが2号ファンドがある) 生活が安定した。仕事が、ひょっとすると人生が、とにかく、楽しくなった。シャンパンもロブスターは無理だがストロングゼロを数本、サラダチキンを何も考えず買えるようになった。弁当は半額でなくても良いし、松屋には豚汁がつけられる。買うときに気合を入れるけど、スニーカーも買えるようになった。「のし上がった」というわけではないが、多分人並みの生活ができるようになった。し、俺がお金がなかったときに救ってもらえたような先輩のようになれるようになった気がした(故に貯金がない)

と、同時にはじめて、「勝ちたい」って気持ちが増した。今までは正直「クソみたいな生活に終止符を打つぜ!」の思いで生きてきた。GADOROとか輪入道みたいな精神。やっと仕事に向き合えるというか、ちゃんと勝つぞみたいな気持ちが芽生えてきた。俺が独立したときよりもライバルも増え、ゾクゾクしながら負けねえぞ!勝つぞ!って思いながら渋谷を歩くことができるようになった。後輩には、多少の先輩ヅラをしつつ、自信過剰で現状負け惜しみなんだけど、俺のがヤバイってこころから言えるようになった

2019年:

ちゃんと仕事で向き合えたという意味では過去最大のベストな年であったし、同時にめちゃくちゃ悩んだ1年だったと思う。背負うものも増えたし悩みも増えた。

が、良い社会を作りてぇと絶対負けないんだという気持ちだけはまだ消えてない。どんな環境でも辛いとはまったく思っていない、思うわけにいかない。が、まだ負けている、悔しいとはずっと思っている。マジでクソバッドな出来事だったとしても10年も経てば笑い話になると自分に言い聞かせている。そうやって自分を奮い立たせている。

増えていくクラウド 増えていく観客 増えていくプレッシャーを 全部越えてきたい

2020:

今年のことは特に考えてなくて今から考えるが、 もうちょっと自分を表現していきたい。

知らなきゃ言って聞かせてみせる。

とにかく、ベンチャーキャピタリストという博徒として、Do or dieで めちゃくちゃ稼いで、全部つぎ込んで更に深めの沼へいきたい。

    TLM General Partner

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