Webデザイナって絶滅するのでは?
自分の仕事を端的に表す言葉がなくて困っている。Webサイトの企画・編集はもちろん取材もするしライティングもやるしデザインもコーディングもたまにプログラミングやサーバ構築まで。やれと言われれば、SEO対策や、広告出稿といったWebマーケティングの領域までもやる。つまり、ワンストップでWebに関わることなんでもやるということで、端的な仕事名が無い。近しい言葉といえばちょっと侮辱的な響きのある言葉だが「Web屋」か。
なんで、何でもやるようになってしまったのか?というと、おそらく、Web仕事の創世記の1996年からずっと仕事をしてきたからだと思う。その時々で必要とされてきたことを全て真面目にやっていたらいつの間にか全てをやる羽目になってしまったという感じ。
そろそろ手を動かすことを辞めて、ディレクター的な立場に立って仕事をしていかなくてはいけないのだが、現場が許さず、今だに全部やることになっているが、今後のトレンドやテクノロジーのおかげで、随分楽になるのではと思っている。
このところのWebデザインのトレンドとかAIテクノロジーとか見ていると、Webデザインという部分は確実にやれることが少なくなってきているように思う。特にスマホサイトでは顕著なのだけれど、写真や文字を主体に余白をゆったりとったシンプルなデザイン。大手のWebサイト構築サービスではAIを利用して自動的に最適なデザインを提案してくれる仕組みが登場しつつある。デザインの心得があるディレクターがチョイチョイやればデザインが出来上がってしまう時代が来るのはもうすぐかもしれない。
で、どうすれば生き残れるのか?というと、おそらく一つのやり方として、企画も編集もライティングもコーディングもWebマーケティングも全部一通りやれるWebデザイナーという生き残り方がまずある。いわゆるT型人材というやつ。もう一つのやり方として、特定分野に特化したWebもデザインできるグラフィックデザイナー(チラシとかパンフレットとかパッケージとかもデザインできる)。「建築」業界に強いとか「コスメ」業界に強いとかそういうやつ。
いずれにせよ、今後2〜3年のうちに「Webデザイナー」単体で生きていくことはできなくなるだろうな。というのが、私の予想である。