手のひらの上のポータル戦争

スマホで以外に認識していないコト

KinoFumi
3 min readMar 4, 2017

iPhoneの登場がスマホの誕生元年とすると、今年で10年経つことになる。10年ひと昔というけれど、相当に色々変わったことだけは確かである。もはやスマホのない世界は考えられないほどである。

スマホで何が一番変わったのか?と考えてみると、Web制作者の意見としては、スマホ自体がポータルの役割をしているということ。PCでのインターネットの世界でポータルと言えばYahoo!Japanであるけれども、スマホでのインターネットの世界ではYahoo!といえどもポータルの地位は獲得できていない。

スマホ自体がポータル化とは、どういうことかというと、スマホのホーム画面がポータル化しているということ。つまり、スマホのホーム画面がYahoo!のトップページみたいな役割を担っているということ。ポータルになることは、ユーザーに対して常に接することになり、そのことによってユーザーへのアプローチがふえ広告価値を上げられるとか色々と都合が良くなる。なので、ポータルになるのはどのサービスにとっても目指すべきゴールみたいなものである。

スマホの使われ方は、何のアプリを使っているかで十人十色状態でメーカーやサービス会社のコントロールが及ばない。PCでのインターネットと言えばWebブラウザ。Webブラウザのホーム画面を制すればポータルに慣れたのとは大違いである。スマホで利用率の高いアプリはあるかもしれないけど、ユーザーが常に開くアプリを作るのは至難の技ということになる。Webブラウザアプリすら選択肢のうちの一つということになっている。

今のLINEとかは、メーッセージングアプリの普及率を背景にポータル化を目指しているようだが上手く言っているようには思えない。Yahoo!もそのブランド力を背景に2匹めのドジョウ狙いで色々と施策を打っているがその方法がスパム的でとてもポータルを狙えていない。

ポータルになるべく各サービスがひしめき合っている状態だが、スマホOSの供給側であるAppleやGoogleはポータルを狙える位置にいると思われる。どうやってポータルを狙うのか?おそらくSiriやGoogle Nowといった音声認識アシスタントを使おうとしている。数年後にはもっと賢くなってスマホを使ううえでは必須の機能になっているだろう。サジェスト(提案)と共に広告を表示する何てことも出来るようになるかもしれない。

これから、どうゆうふうに戦いが展開されるかとても見ものである。手のひらの上で行われている戦争を楽しみに見守っていきたい。

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KinoFumi

佐世保出身で、なぜか水戸で暮らしています。 興味があるのは、子育て、サービスデザイン 、編集、米・野菜作り、美味しい食物、フィジカル・コンピューティング といったところ。