可処分時間のシェア争いが大変そうな件

ちょっと前に流行ったストマックシェアという言葉ご存知でしょうか?

ストマックとは胃のことです。胃のシェアを奪い合うということ・・・飲食業界は胃に何を詰め込むのかで常に争っているのであって、例えばマクドナルドから見たら必ずしもロッテリアやファーストキッチン、フレッシュネスバーガーなどハンバーガーショップだけが競合ではないっていうことになります。

企業視点で見れば同じ商品群を販売しているところだけをライバルとしてみてしまいがちでしょうが、お客様視点であれば、「お腹空いたなー。今日は何を食べようかなー。昨日ハンバーガー食べたし、今日は牛丼かなー。」なんて思考になることが当たり前ですよね?

人口が減っていくことで物理的な胃の数も減っているわけです。そればかりはどうあがいても変えられません。給料が上がって余裕ができたからといって、今日は昼に3食分食うぞーなんて人はあんまりいないですもんね。

そして、最近は可処分時間・・・自由に使える時間、つまり余暇を多くのサービスで奪い合っているんじゃないかなと思っています。人間一人に与えられた時間は24時間ですから。これもどうあがいても増やすことはできないのです。

例えばこちらのサービス。

アメリカではすでにサービスインしてたのであとはタイミングだけだったと思いますが、いよいよ始まりましたね。これまでも動画や映画を見放題サービスや音楽の定額聞き放題サービス、最近はゲームの定額サービスなど、様々なコンテンツのジャンルに対して定額制放題が開始しています。

動画の定額制は最近開始されたNetflixがシェアを獲得していますが、国内だとコンテンツの数はまだまだですね。独自コンテンツの質とアプリの操作性はさすがですが。国内に限って言えばHuluやU-NEXTのほうがコンテンツ数は上です。

続いて音楽の定額サービス。個人的にはApple Musicを使っていますがちょっとUIが微妙ですよね。Spotifyはそろそろ国内リリース間近と言われてますが、果たして・・・?

この動画、本、音楽の3つのジャンルの定額制サービスを3つとも契約したとしても、月々3000円程度。飲み会1回分なわけじゃないですか?それに対してコンテンツを消費する時間のほうが圧倒的に足りなくなってくるわけです。

日本人の可処分時間がどれくらいあるのかについて調べてみましたところ、すごく古いデータしか見つからなかったので参考になりませんでしたが、せいぜい3時間前後といったところじゃないでしょうか?ここに対して圧倒的にシェアを持っていたのはTVだったかもしれませんが、人々の価値観が多様化し、それに応じたサービスもいろいろ出てきてますし、なんといってもインターネットの発達により、これまで技術的に実現不可能だったことができるようになってますからね。

限られた可処分時間のシェア争いに勝てる魅力的なコンテンツ、そしてサービスとはどんなものなのか?それは長期的に見て、コンテンツを生み出すことに対して障害にならないのか?消費者の立場のみならず、クリエイターにとっても良いサービスでなければなりません。

今は過去に作成した遊休コンテンツを有効活用できているかもしれませんが、今後単価が下がってきて定額制サービスが当たり前になったときに新刊や新作が出ても「定額化してから見よう」となって、結果制作予算がどんどんとれなくなっていくということも考えられなくもありませんから。

あとは、消費する側としても意味のある生産的な消費を心がけていく必要がありますね。見放題だからといって無為に利用していては、お金は消費しなくても、時間は浪費してしまいますので。

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