お酒を飲むのをやめた話

Kei Kinoshita
Aug 13, 2022

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お酒を飲むのをやめました。

体を壊したとか何かトラブルがあったとかではなく。

飲みたいのを我慢して、一定期間経ったら再開する「禁酒」とは違い、飲まない方がいいと思い飲むことをやめました。

私のように、飲める・飲んでいたけどあえて飲まないライフスタイル・考え方をソバーキュリアスというようです。

もしかしたらどなたかの参考になるかもと思い、やめた理由やどうやってやめたのか、やめてみての変化などをまとめます。

なぜやめたのか

お酒の味や、ご飯とのペアリング、お店の開拓、一緒に過ごす人との会話などが好きだったのですが、減らしたい・やめたいとかねて思っていました。

苦渋の決断でやめて、今も飲みたい気持ちを必死に我慢している状態ではありません。望んでやめて、やめたことを肯定的に捉えられています(コーチングでいうところのWant to)。

やめたかった理由は、自分の夢や実現したいことを叶えるために、お酒による心身への悪影響を無くし、飲酒に関わる時間を夢の実現につながる行動に使いたいと思ったからです。

お酒の心身への悪影響は多くあります。ネットにも色々情報があるので詳細は触れませんが、調べれば調べるほど、確かにこの悪影響出ているなぁ、、と実感することが増えました。

私は健康には気を使っていて、週3回ほどジムやランニングをする運動習慣がありますし、早寝早起きで7, 8時間は寝る、間食をしない・甘いもの脂っこいものを取りすぎないなど意識している一方で、お酒だけ飲み続けているのは意識に反しているなと思っていました。

心への影響としてあげられる集中力や意欲の低下、不安感などは、コロナで自宅勤務が増えたことや仕事の状況が変わりやすい環境において顕著に表れていました。

時間に関しては、飲んでいる時間、飲み終わってから寝るまで、翌日のだるい感じなど、直接的・間接的にお酒の影響を受けている時間はトータルで結構あったなと今は思います。

飲み会となると、お店を調べたり、諸々調整したり移動したりとさらに時間の裾野が広がる感じです。(飲み会自体は否定していません。必要なコミュニケーションと思いますので今後もノンアルで参加します)

心身への影響と、時間が減ることにより、自分が実現したいことややりたいことにリソースを避けていないことにどこか焦りや後ろめたさを感じていました。

どのくらい飲んでいたのか

この記事を書くと、依存症になったのかとか毎日大量に飲んでいたのかと思われるかもしれないですが、飲む日は月に大体10日前後、1回あたり3杯前後でした。

シチュエーションとしては、家族で外食した時、友達とのご飯、会社の人とご飯、あとはたまに買ってきたお酒を家で飲むなどでした。

コロナ前はたまの飲み会で飲むくらいだったのですが、コロナで飲み会がなくなってからは、お酒を買って家で飲むということが以前より増えました。

瓶で買うと飲みきれず家にストックされるので、家で飲む頻度が増えました。家にお酒があることで、飲み会や外食で飲んで帰宅した後も家で飲んでしまい、量も増えてしまいました。

コロナによる自粛からしばらくして、自粛環境で酒量が増えた人が増えたという記事を読み、自分も増えているなと自覚したので、飲酒の頻度や量を減らそうと意識し飲んだ日を記録するようになりました。

どうやってやめたのか

最初からソバキュリアンになろうと思っていたのではなく、最初は減らそう・管理しようと思っていたのですが、色々調べているうちにやめようと思うようになりました。

Step 1. 飲酒の悪影響や依存症のリスクを調べる

ネットで色々な記事を読んだり、Youtubeでお酒をやめた人の体験談を観たりしていました。

大体の文献に共通するのは、アルコールは有害物質である、依存性がある、体が慣れて量が増えてしまう、体と心に悪く作用する、なので控えた方がいいという考え方です。

ここでは悪影響について詳しくは紹介しないですが、観た動画や読んだ本を貼っておきます。

中田さんが「そろそろ、お酒やめようかな」という本を紹介している動画。(これを機会に中田さんも禁酒しましたが、その後別の動画の中で飲んでいるので禁酒はやめているようです)

勝間さんもお酒をやめた有名人です。一度飲酒を再開して、再度やめていることが自分的には説得力が増しました。

精神科医の方です。医師の知見+ご自身の体験を合わせて話されています。

この他にも多くの体験談がアップされているので検索して気になるのを観てみるだけでも結構インプットできると思います。

Step 2. 飲酒の頻度を記録する

Habitifyという習慣化支援アプリで飲まなかった日を記録し、当月に大体どのくらいの日数、頻度で飲んでいるのかを可視化しました。

カレンダーUIで可視化されるので飲み過ぎていると自覚できるし、飲んでいる日が続いていると控えようと抑止力が働くので効果があったと思っています。

Step 3. 飲酒頻度をコントールする(習慣飲酒から機会飲酒へ)

飲酒頻度が可視化できたら、それを減らそうと飲むルールを設定しました。

具体的には、一人飲みや家飲みはせずに、飲み会や旅行など何かの機会があるときだけに飲むというルールです。

特に機会がなく毎晩飲んでいたり、一人で飲みに行くのが習慣化していたりする飲酒を習慣飲酒といい、飲み会など機会がある時だけ飲む事を機会飲酒といいます。

中田さんの動画でこの考え方が紹介されており、自分は習慣飲酒があるなと思ったので家飲みしないように家にお酒を置かないようにしたりして、機会飲酒のみにして回数を減らしました。

Step 4. 習慣の本と禁酒セラピーを読んでやめた

上記の結果、飲酒頻度は減っていたのですが、下記二冊を読んでやめることにしました。

複利で伸びる1つの習慣

習慣を身につけるための考え方、テクニックが紹介されている本です。

習慣の設定やテクニックの実践の前に、どういう自分でありたいのかをまず設定することが大事で、その自分はどういう習慣を持っているのか・持っていないのかを考えることが大事と書かれていて、その説明が自分にはとても刺さりました。

私には、実現したい夢やなりたい自分像があります。それを実現するにあたり、お酒によって失っている時間や、心身への悪影響からくる日々の行動や思考への影響は、確実にマイナスなものであると思いました。

禁酒セラピー

禁酒界では結構有名な本のようです。

著者が禁煙の本も書かれており、そのセミナーに来た参加者から、禁煙本のおかげでお酒やコカインもやめられたと聞かされ、同じ考えで禁酒もできるかもと思いかかれた本です。

この本でハッとさせられたいくつかのポイントがあり、減らすのではなくやめようと思い、それ以降やめました。

禁酒セラピーでは、我慢しながら意を決してやめてもまた飲んでしまう、しっかり学習してやめたいと思いやめるのが効果的と書かれています。

その上でさらに、やめた上で戻ってきた心身や時間、お金といったリソースを何に投下したいのかといった、そもそもなぜやめたいのか?というゴールが大事だと個人的には思います。

やめてからの変化

これまでに紹介した動画や書籍でよく言われていることは多分に実感しています。

当初の目的であった、夢や実現したいことに打ち込むためというのが達成されているのが一番大きいです。

意欲が湧き、集中力が改善したことで行動を起こせるようになりましたし、増えた使える時間をそこに投下できています。

呑みたいと思うこともゼロではないですが、ポジティブな効果の実感や続けていることによる自己肯定感の高まりなどもあり、継続できそうです。

減酒・禁酒支援プロダクトの可能性

何か課題があると、それを解決する事業やプロダクトの可能性を模索したくなり、広く習慣化支援や禁酒支援などのプロダクトをぼんやり検討しています。

調査・検討の結果、実現するかは未定ですが、もしユーザーとして興味がある方がいらっしゃれば、インタビューさせていただきたいので、下記からご連絡いただければと幸いです。

プロダクトの作り手として興味がある方も大歓迎です。

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Kei Kinoshita

メルロジでCPOとしてリペア店舗向けの予約プロダクトと集荷物流網プロダクトを統括しています。 メルカリUS/UK PM, JP Head of Product ←ランサーズ ← NTTデータ