レンタルライフ / Life on Borrowing

311文字


何を所有といい、何をレンタルというかは定義の問題に過ぎないが、一般に、所有するという行為は、不自由で重たい。全国制覇を果たした天下人などは、いわば国を所有することになった訳で、それはそれは……である。

その点、レンタルで済ますのは自由で軽い。家もレンタル、車もレンタル、恋人だって古代ギリシャの昔からレンタル可能だ(用途はごく限られるが)。

でも、恋人は所有するものか。家族は所有するものか。我々は、自分の肉体でさえ、果たして「所有」しているのだろうか。

借りているのだとすれば、誰が貸しているのか、という問題も出る。あ、なるほど。神を信じれば、我々は自由で軽くなれる──ということか。よく出来ている。賃料はいくら?