Unityで始めるOculus Goアプリ開発(gitの設定、コントローラの表示まで)
こんにちは、田畑(@nerd0geek1)です。
今回はタイトルの通り、プロジェクトのセットアップと実装を少し進めていこうと思います。
Gitのセットアップ
前回同様プロジェクトを作成し、プロジェクトのルートディレクトリで
git init
を実行し、プロジェクトをgitで管理します。
その後
github/gitignore からUnity用のgitignoreをダウンロード、または
brew install gibo
でgibo をインストールし、
gibo Unity >> .gitignore
でUnity用の.gitignoreを配置します。
その結果、このようなファイル構成になります。
Unityのバージョン管理についてのマニュアルにも以下のようにあるので、
Assets/Packages/ProjectSettingsを管理しておけば良さそうです。
When checking the project into a version control system, you should add the Assets, Packages and the ProjectSettings directories to the system.
それぞれの役割は以下の通り。
- Assets
公式資料によると「Unity プロジェクトで使用するアセットが含まれている主なフォルダー」とのことです。音声・テクスチャなどの素材やSceneがこのディレクトリに入るみたいです、きっと。 - Packages
詳しくは調べきれてませんが、Unityサービス で利用中のサービスを管理するためのファイルのようです。Podfile
やGemfile
のイメージ。 - ProjectSettings
公式資料では明言されていませんが、ProjectSettings/
内のファイルが「グローバル設定を行うために」使われている点から推測するに、 iOSプロジェクトのproject.pbxproj
に相当するものと考えると良さそうです。
ここまでで一旦commitします。
前回の作業を適用
前回のポストの作業内容をプロジェクトに適用します。ProjectSettings.asset
と GraphicsSettings.asset
が変更されました。
ProjectSettings.asset
ではBundle Identifierが更新され、API Levelも上がり、Platformの設定もAndroid用のものに切り替わっています。
GraphicsSettings.asset
のほうはよくわかりませんが、おそらく XR Settings
関連かと思われます。
Oculus Utilities for Unityを追加
色々調べたところ、コントローラをOculus内で表示するにはOculus Utilities for Unityをダウンロードして使えば良い、とのことだったので、ダウンロード。
ダウンロードしたファイルを取り込むためには、 Assets > Import Package > Custom Package...
を選択して
ダウンロードしてきた.unitypackage
ファイルを選択します。
importするファイルの確認画面が表示されるので、そのまま全てimportします(全てimportしても生成されるapkのサイズには影響しないので、一旦全部importするのが良さそうです)。
Assets
にOculus
とPlugins
が追加されているのが確認できます。
差分はこんな感じです。
ここまででまたcommitします。
コントローラの表示
最後にコントローラを表示していきます。
まず、SampleScene
からMain Camera
を削除し、Assets > Oculus > VR > Prefabs
からOVRCameraRig
をSampleScene
にドラッグ&ドロップします。
これでカメラがMain Camera
からOVRCameraRig
に切り替わりました。
次に OVRCameraRig >TrackingSpace > RightHandAnchor
に Assets > Oculus > VR > Prefabs > TrackedRemote > OculusGoControllerModel
をドラッグ&ドロップします。
これでコントローラを表示する準備が整いました。
ビルドすると
コントローラが表示されました!
まとめ
今回はコントローラを表示するところまで実装しました。
次回は
Main Camera
とOVRCameraRig
の関係RightHandAnchor
って?- コントローラの左右に対応するためにはどうすれば良い?
あたりをまとめていきたいと思います。