安定的にメディアから取材依頼される為に弊社がやっていること

創業してから7年ほど経ちますが、有難いことに今まで多くのメディアで紹介してもらいました。
今日は、弊社が安定的にメディアからの取材依頼を増やす為に取り組んでいることや取材の際に気を付けていることなどを書きたいと思います。

1. 弊社のメディア露出実績
2. メディア露出の良いこと・悪いこと
3. 取材依頼を増やす方法
4. 取材が決まった後の大事なこと


1. 弊社のメディア露出実績

主な実績は下記です。

直近1年は約130件、今までの合計は300件ほどです。
弊社サービスは全国各地・全年齢が対象の為、TVを中心としたマス系メディアへの露出に特に力を入れています。

  • TV(NHK):おはよう日本 , 首都圏ネットワーク , ニュースシブ5時 , サキどり↑ , NHKワールド など
  • TV(民放):がっちりマンデー , ワールドビジネスサテライト , ワイドスクランブル , ワケありレッドゾーン , Nスタ , あさチャン! , ZIP! , TOKIOカケル , ちちんぷいぷい , スーパーJチャンネル , ノンストップ など
  • ラジオ出演:J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」, 文化放送「福井謙二グッモニ」など
  • 雑誌:日経ビジネス , 東洋経済 , ダイヤモンド , 日経トレンディ , BRUTUS , Tarzan , おとなスタイル など多数
  • 新聞:日本経済新聞 , 日経MJ , 読売新聞 , 朝日新聞 , 毎日新聞 , 産経新聞など多数
  • WEB:日経ウーマンオンライン , Web R25 , ねとらぼ , ロケットニュース など多数

2. メディア掲載の良いこと・悪いこと

## 良いこと

ⅰ. お金を掛けずに、宣伝できる

広報活動や取材に応じる人件費はもちろん掛かりますが、広告費・プロモーション費が基本的に発生しません。
番組によって広告換算で億を越える場合もありますので、費用対効果は大変良く、ベンチャーやスタートアップにとっては成長のキッカケになる場合もあるでしょう。
弊社では、ある人気番組に出てからの1ヶ月間で、新規問合せが約20倍になったこともありました。

ⅱ. ブランドイメージ向上

TVCMなどの広告と違って、ストーリーやリアリティーを伝えられます。
そのサービスが生まれた背景や作っているシーン、創業者や働いている人の想いに触れて、心を動かされたことは誰にもあると思います。
これにより認知度が上がるだけでなく、競合商品との差別化や採用応募など深い共感につながることもあります。

ⅲ. 身内に喜ばれる

従業員の両親や家族が喜んでくれたり、本人が仕事にやり甲斐や誇りを感じてもらえることがあります。
自分の両親からも一度TELが掛かってきて「親孝行になってるよ」と言われ、嬉しかったのを覚えています。

## 悪いこと

ⅰ. 取り上げられ方はコントロールできない

メディアには、ぞれぞれターゲット層やポリシーなどがありますので、こちら側の要望を全て聞いてくれるわけではないですし、全部聞き入れてたら宣伝色が強くなり過ぎたりなど、そもそも面白い番組や記事になりにくい傾向があります。
取材した部分のほとんどをカットされることもありますし、切り取られた部分が自分たちにとって不本意なことだって起こり得ます。
このリスクを考慮し、更にディレクターさんや記者さんを気遣いながら、調整や交渉を続けて良い着地点を見つけることが取材対応の難しい部分であると感じます。

ⅱ. 身の丈に合っていないと炎上することも

サービスやプロダクトが未熟過ぎたり、致命的な欠陥がある中で大きく且つポジティブ過ぎる取り上げられ方をしてしまうと、その反響で購入・利用したユーザーから信頼を失ってしまうでしょう。
ひどい場合はネットに悪評が流れ、ソーシャルメディアで拡散され、取り返しのつかないことになる可能性もあります。

ⅲ. 競合へのヒントになることも

真新しいアイディアや特許の絡む技術開発などの場合は、情報を出すことが将来の企業リスクになり得るので慎重な判断が必要でしょう。
ただ一方でアイディアなんて価値のない時代とも言われている昨今なので、ステルス過ぎて成長機会を逃してしまうなんてことは避けたいところです。


3. 取材依頼を増やす方法

5つのSTEPで時系列に説明していきます。

STEP.1 自社を分析して、テーマを決める

まずは自社のビジョン・サービス・文化などを細かく分解します。
分解した要素やキーワードのうち、時流やエッジの効き具合を考慮して注力するテーマ決めをします。
弊社の場合だと「同窓会代行 × クローズドSNS × スポンサー/広告ビジネス」が主な事業ドメインなので、「同窓会」というテーマはもちろん、

  • 「代行ビジネス」
  • 「企業の新しいマーケティング」
  • 「地方創生/定住促進」
  • 「SNS疲れ」

などが現在の注力テーマだったりします。

もし事業やサービスに特徴があまりなく、テーマが絞り出せない場合は下記のアプローチもありです。

  • 経営者や特徴のある従業員など個人にフォーカスしてアピールする。
  • 大手/注目企業・自治体・学校法人などと提携する。(提携内容に話題性や意外性があると良い。)
  • 理念・文化・環境の特色ある部分を切り出して、人事制度・福利厚生・社内イベント・オフィスなどをアピールする。

STEP.2 有益な活字情報をWEB上に貯める

テーマが決まったら、そのテーマに関する情報をできる限り分かりやすく詳しくWEBに蓄積していきます。
他のどの情報よりも詳しく丁寧にまとめるのがポイントです。
この時、どこの会社(機関)の誰が書いてるかを記載するようにして、情報の信頼性を担保すると同時に世間にアピールしましょう。
調査データや引用は信頼性の高い情報を扱い、調査方法・引用元なども具体的に記載します。

- WEBに蓄積する目的

  • そのテーマを調べているディレクターや記者が見つけやすくなります。
  • この時「このテーマを取り上げるなら、この企業は外せないな」「このテーマについて、この人めちゃくちゃ詳しいな」と思ってもらえるよう、見つけやすい場所に質の高い情報を置いておくことが重要です。
  • ディレクターや記者へ情報を共有・発信する際にリンクを送ればいいので便利です。

- WEBに蓄積する為の手段

  • 自社WEBサイト
  • 自社ブログ
  • オウンドメディア
  • プレスリリースを打つ(できればSEOに強い配信ツールで流す)
  • ブロガーへ執筆依頼
  • ソーシャルメディア
  • イベントや勉強会に出て、情報をWEBに書き起こしてもらうか自らスライドシェアなどする

STEP.3 メディアへアプローチする

STEP.2を続けながら、同時にメディアと接点を作りにいきます。
最初は待っていても誰も取材などしてくれませんので、自分から積極的に動いていきます。
ただし、一方的でしつこいアプローチやあまりにも相手メディアにとって関連性のないテーマのアプローチは控えましょう。
相手へも迷惑ですし、自社の評判を落とすことにつながる恐れがあります。

- アプローチすべき相手

  • 興味を持ってもらいやすい業界専門メディア・ローカルメディアからあたりましょう。
  • 掲載スピードが早く、掲載確率が比較的高いWEBメディアがオススメです。

- アプローチ方法

  • メディアキャラバン
  • 問合せフォームやソーシャルメディアアカウントへ直接連絡(ただし、失礼のない配慮が必要)
  • 交流会(メディア×広報の交流会・業界専門交流会など)
  • 紹介
  • 記者クラブへ投げ込み

メディアの特徴・担当者情報・アプローチ結果はメディアリストとして社内に蓄積し、定期的にメンテナンスを行いましょう。

STEP.4 メディアとコミュニケーションを取る

企画になるか、掲載されるかはタイミングが非常に重要な為、初回アプローチでいきなりメディア掲載までいくことは珍しいです。
各メディアの特性を理解しながら、継続的にコミュニケーションを取っていきます。

- 手法いくつか

  • 旬やトレンドを意識する 
    旬なイベント・食べ物・◯◯の日などと自社テーマを掛け合わせて企画やアピール切り口を模索します。
    例えば、8月11日「山の日」は今年が初祝日な為、メディアで盛り上がりそうだから今のうちにネタを仕込もうなどです。
    あらかじめ年間スケジュールを作っておくと良いでしょう。
  • 他社広報とタイアップする
    特に大きな番組や企画枠だと1社のみだと成立しにくい為、同一テーマに複数社の事例を盛り込み、企画ごとディレクターさんや記者さんに提案する手法は効果的な場合があります。
    大きな番組だとディレクターさんや制作会社は番組に対して複数名(社)いて、企画を通すこと自体に競争が発生しているケースがある為、企画ごと提案することは非常に喜ばれます。
  • 記者会見を開く
    大きなリリース時は記者会見を開くのも良いでしょう。
    特に大手企業や自治体との共同記者会見は多くのメディアに来てもらえる可能性があります。
    メディアへの声掛けは自社メディアリスト・提携相手がいる場合は提携先メディアリスト・記者クラブ・(場合によっては)PR会社へ依頼などの方法があります。
    尚、会見にタレントを呼んだり、PR会社にイベントごと丸投げするのは費用が多く掛かるので、費用をおさえたい場合はオススメしません。
  • イベント・勉強会を開催する
    注目されているテクノロジーや業界の場合は、関連企業や有識者が一定数集まるようであれば、そのテーマに興味や関連性のあるメディアは高確率で取材に来てくれます。
    1社単独でやらないというのがポイントです。

- TV取材獲得のポイント

  • 番組の企画や取材先がどのように決定するか知る
    簡単な役割をおさえておきましょう。
    * プロデューサー:番組全体のテーマ決め・スケジュール管理・予算管理など
    * ディレクター:各回のテーマ決め・特集やニュースなどの企画およびアウトラインを書くなど
    従って、主なアプローチやコミュニケーションの対象はディレクターになります。
  • ディレクターがどのようにテーマや企画を決定するか知る
    その番組全体のテーマに合っていることが前提ですが、ディレクターによって追っているテーマや得意な分野があることが多く、大抵の場合そこに時流や旬を掛け合わせて、都度テーマや企画が決まっていきます。
    テーマが決まった後は、基本的には書籍やインターネットなどの活字で調べたいテーマや気になるテーマを探っていくので、そこに引っかかりやすく且つ質の高い情報を上げておくことが重要です。(前述したWEBに活字を貯めるのはその為です。)
    反対にテーマが合ってアプローチしたい番組が見つけられた場合は、番組のテロップやWikipediaなどのサイトからディレクター名を見つけてこちらから直接コンタクトを取ってみるのも方法の1つです。
    あとテーマが決まりにくい暇な時期がディレクターさんによってあるので、そこを狙って企画提案するのもオススメです。
  • TVの視聴者層を知る
    若年層のTV離れなど最近はよく聞きますが、たしかに比較的高齢層をターゲットにしている番組が多いように感じます。
    制作側はターゲット層にウケやすいテーマ・中身を常に意識してますので、そこを意識したテーマ決めや企画提案を行うことも重要です。
  • 絵になるかどうか意識する
    TVは映像が中心のメディアなので、絵になるかどうか撮れ高があるかどうかが重要です。
    例えばインターネットサービスやモバイルアプリの場合、なかなか絵になりづらく撮れ高も少ない為、(単独1社は特に)取材ハードルが高いです。
    こういう時にリアル店舗・ユーザーイベント・記者会見などリアルな取材ポイントがあると、企画が成立しやすくなります。

STEP.5 露出し続ける

安定的にメディアから取材依頼を受け続けるポイントは大きく分けると2つだと考えています。

  • メディア連鎖を意識する
    結局のところ、取材依頼の多くは何かの記事か番組を見て連絡をもらうことが比率としては多いです。
    従って、当たり前ですが露出が増えるほど、取材依頼は増えます。
    最初のまだ実績がないうちは、専門誌 -> 一般紙 -> 五大紙 -> テレビもしくは、WEB -> 新聞 -> テレビなどの経路が鉄板ですので意識するのが良いと思います。
    また、NHKや読売テレビなど大きな局の場合はプロデューサーやディレクター同士横のつながりがあって紹介して頂けることも多いですし、取材で撮った映像は同局だと共有できるので、取材・編集コストがおさえられる為、企画になりやすいこともあるようです。
  • 新しいテーマを模索し続ける
    メディア連鎖があるといっても、1つのテーマはいずれ枯れます。
    従って、ここまで書いてきた自社分析 -> テーマ抽出 -> 質の高いアウトプット を継続的に行っていくことが重要です。
    全部が当たることはありませんが、いくつか出していけばヒットするテーマが出てくるでしょう。
    たくさんアイディアを出す為に時流や流行などに常にアンテナを張り、自社の事業やサービスと結びつくポイントがないか思考する習慣をつけると良いと思います。

4. 取材が決まったあとの大事なこと

## 協力すること

取材依頼があっても撮りたい絵が撮れないと取材は流れますし、途中で企画がボツになることもあります。
素材提供やユーザーインタビューなど難しい要望も時にありますが、できるだけ応えて良い番組や記事を一緒に作っていくつもりで動くことが重要です。
また、ディレクターさんや記者さんと良い関係性が築けると、別メディアの紹介や別企画での再取材など、次へもつながりやすくなるでしょう。

## 提案すること

企画に沿ってというのが前提ですが、下記のようなことを提案すると良いです。

ⅰ. 尺を伸ばすための提案

TV番組の企画枠はある程度放映時間が決まっていますが、撮れ高や編集によって多少前後することがあり、ディレクターさんが撮りたい絵以外にも、こちらから提案 -> 撮影を増やすことで企画全体の尺を伸ばせることがあります。
例えば、オフィス取材や代表取材はどんな企画でも自然と入れ込むことができて、こちらにもメリットがあるのでオススメです。

ⅱ. 自社認知の提案

TV番組の場合、一部分しか見ない視聴者もたくさんいる為、常にテロップを出してもらうことやそのテロップの内容が非常に重要です。
また、NHKのように特定の社名やサービス名が出せない番組の場合は、わざと社名やサービス名入りのTシャツを着たり、ロゴが書いてあるモノを映り込ませたりといった工夫も若干狡いですが重要です。

## 放映準備

ⅰ. WEB施策

番組視聴者がどのような行動を取るか想定して対策しましょう。

- WEB広告

TV局名・番組名・社名・サービス名・ゲスト名・番組中で出てくるキーワードなど、あらゆるキーワードを想定してリスティング広告を出稿しておきましょう。
特にNHKのような社名やサービス名が出ない番組は競合と間違われないよう広告文なども意識して設定します。
TVの前でパッと一時的に検索して、そのあと忘れてしまうユーザーもいるのでリタゲーティングもできる範囲で準備しておきましょう。

- SEO

検索エンジンにインデックスされるのに1,2日掛かるので、数日前から「特集されます!」的なページを作ってアップしておくと確実です。
多くの流入が期待できる場合は特設ページを設けて、番組を見た人がアクションし易いページを用意しておくと、より良いでしょう。
FacebookやTwitterの宣伝ポストはSEO弱いので、この観点ではあまり意味ないと思います。

- Twitter・Instagram

若年層向けのサービスや商品の場合はTwitterやInstagramで検索するユーザーも多いので、キーワードに引っかかるような投稿を事前にしたり、ハッシュタグを上手く活用したり、広告を出稿しましょう。
アプリの場合はディープリンクを埋め込むなど、そのままダウンロードできる動線準備も必要に応じて行いましょう。

ⅱ. サーバー対策

視聴者数の多いTV番組やYahoo砲などの瞬間風速は凄まじいので、事前にWEBサイトが落ちないよう対策が必要です。
オートスケールが望ましいですが、難しい場合は社内や社外のエンジニアに増強やチューニングを依頼すると良いでしょう。
prod環境がAWSのEC2の場合は弊社の対策記事が参考になると思います。
 -> WBS を迎撃しました

ⅲ. 反響準備

メディア露出の仕方によっては反響がたくさんくることがあります。
新規顧客・事業提携打診・採用応募・投資家・金融機関・別取材の依頼・ぜんぜん関係ない異質な問合せなど、想定される問合せに迅速に機会損失なく対応できる人員や体制を準備しておきましょう。


5. まとめ

ここまで書いてきた通り、1回のラッキーパンチ狙いではなく、安定的に継続してメディア露出を続けるには、それなりのアイディアや時間が必要です。
ただ時間は掛かるものの、色々なアイディアを実現する為に多くの企業や自治体と提携を模索したり、テーマを詳しく調べて最終的にアウトプットすることは、メディア露出以外の観点でもプラスの効果がたくさんあるように感じます。
上手くいけばコストを掛けずに認知度やユーザーを増やすことにも繋がりますし、特に面白いことをやっているようなスタートアップやベンチャーの皆さんには特にオススメしたいと思っています。