徹底的な愚直なコミュニケーションがそこに。食べる通信の挑戦

東北食べる通信」。それは、おそらく日本初であろう食品と雑誌がセットになった定期購入型の雑誌。
しかし、この雑誌は単なる食品と情報を一緒に届けるということにとどまらず高度に流通網が発達することで、分断された生産者と消費者を情報でつなぐことが、一次産業再生することを目的としています。

その取り組みは2014年度グッドデザイン賞金賞をはじめ数々の賞やメディアにも取り上げられています。

そんな東北食べる通信の創業者兼編集長 高橋さんが食べる通信のこれまでとこれからについて執筆された「だから、ぼくは農家をスターにする」が今後のマーケティングやコミュニティのあり方についてとてつもなく参考になります。

特に気になった点を何点かピックアップさせていただく。

・モノから情報への発想の転換
一般的な食材宅配サービスは送られてくる食材がメインでそれに補足としての紙がついてくるが、食べる通信では情報をメインコンテンツとして付録として食材を提供する。従来のお取り寄せとの差別化を図る。徹底した生産者への取材を行うことで、購読者に対して、現地へいったような疑似体験を提供する。

・情報誌は入口にすぎない。伝えるだけではなく繋げる
食べる通信では食べる通信の読者限定でFacebookグループ(私が運営サポートをしているちゅうもえサロンのようなオンラインコミュニティに近い)を立ち上げた。そこでは生産者と消費者がダイレクトに食品と情報でダイレクトにつながり、食べ終わった後に「美味しかった」だけでは終わらない交流がはじまっている。読者はほぼ同じ時期に同じ生産者がつくった食べ物を食べている体験の共有をしている。そこに価値観で結ばれたコミュニティが生まれやすい土壌が存在する。

・限定1500人のコミュニティサービス
ビジネスである以上、売上というものが付いて回るが食べる通信の最終目的は売上ではない。コミュニティの価値を維持しながらインパクトを最大化すること。そのために読者の人数を生産者、消費者、編集部がギリギリ顔を把握しきれる範囲に絞った。これは特集されるようなこだわりをもっている生産者は1万人以上といった大量の消費者にむけて食べ物を送れないといった事情もあるそうだ。一方で東北だけではなく食べる通信というプラットフォームは全国へ広がっていっている。

改めて、これからのコミュニケーションは愚直にファンと話し共有することが大事であると実感する一冊となった。

編集長の高橋さんは都内で都内で月2–3回のペースで読者や興味がある方に対する車座座談会を開催しているとのこと。新聞記事などのメディアで紹介されても会員数は伸びなかったが座談会をするとコツコツと伸びていくとのこと。

もう、情報が溢れている時代において、近道はないのだ。

さっそく、東北食べる通信に申し込んでみたが、1500人制限でまだ入れていない。

One clap, two clap, three clap, forty?

By clapping more or less, you can signal to us which stories really stand out.