instagram運営者必見。北欧暮らしの道具店の運営術

koji yamada
4 min readAug 7, 2015

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国内ユーザーが急増中のinstagram(インスタグラム)ですが、EC関係者の中ではとても有名な、北欧暮らしの道具店という北欧雑貨を扱うECサイトのinstagram運用方法がとても参考になったため、まとめてみました。

北欧暮らしの道具店とは?

北欧、暮らしの道具店は北欧雑貨を中心に販売を行うネットショップですが、サイトには暮らしに役立つ読み物やオススメレシピで溢れています。2012年に自社サイトメディア化を宣言し、小冊子なども発刊。Facebookのファン数は約30万人、インスタグラムのフォロアーも約17万人と、固定ファンを有しています。

注目したinstagramの運営方法

位置情報欄を活用し、商品情報をサイト誘導

instagramではその他のSNSと異なり、投稿自体にURLを入れることができないため、サイトへの誘導ができない。そこで北欧暮らしの道具店のinstagramでは各投稿の位置情報欄とプロフィール欄(URL記載可能)を活用してサイトへ誘導を行っている。

北欧暮らしの道具店 参照

instagram上で綺麗な写真をみて興味関心を覚えたユーザーの動線を分断させずにサイトへの誘導をさせる形を設計されている。余談だか、プロフィール欄に記載のURLも短縮URLサービスbit.lyを活用し情報を収集している。

#4コマレシピ で完成品とレシピの2段構え

instagramではレシピを詳しく伝えようとすると複数の写真の連続投稿や完成イメージで後は文字でという形になりがち、北欧暮らしの道具店では、まず最初に完成イメージを投稿し、その次に4つに分割した写真で投稿する形を取っている。そのタグを#4コマレシピとして管理している。

北欧暮らしの道具店参照

#4コマレシピのタグ自体は影響された個人ユーザーも使用しつつある。上図のレシピはサイト上でも詳細なレシピが公開されている「【料理家さんの定番レシピ】夏バテ解消レシピ、旬野菜・モロヘイヤとトマトの蕎麦。」が、投稿欄にURL(リンク化はされないが記載は可能)は記載されておらず、instagramでみているユーザーに対して最適な状態でコンテンツを届けるという意識のように思える。

自社ブランドを発信してくれるユーザー育成

#北欧暮らしの雑貨店 で6000件以上の投稿がされているが、これは初期はユーザーが自発的に行っていたもので、それに公式アカウントがのっかる形で、公式アカウントが開設された(「北欧、暮らしの道具店の「公式Instagram」はじめました! 」記載)

そんな中、ネットショップで購入したユーザーや暮らしを豊かにしたいというユーザーが素敵な写真をとれるようなコンテンツも用意している。

(link)すてきな写真が撮りたい!カメラ講座特集
(link)今年の夏は、instagramで思い出づくり。

まとめ

北欧暮らしの雑貨店のinstagramの運用から見えてくるのは決してオンラインショップとしてコンバージョンレートを追求することとは異なる、無理やり買わせようとしない思想がアカウントの運用にも現れているように思う。

また、意外にコメント欄とかでユーザーとコミニケーションととっておらずいいと思うコンテンツをいい意味で出しっぱにしているように思える。

別記事で、出版業を意識しているとの記載もあり、モノを基軸にライフスタイルを発信するメディアの形にトライされている姿に今後も要チェックしたい。

その他参考情報
(link)広告費をかけずに急成長–ECサイト「北欧、暮らしの道具店」のヒットの秘訣とは?

(link)メディア化でコンバージョン減でも売上増 これからのECサイトが目指す先とは 「北欧、暮らしの道具店」青木耕平さんインタビュー

(link)商品もコンテンツも統一した編集方針で編まれているか 「北欧、暮らしの道具店」はメディア化の次へ

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koji yamada

外資系コンサル会社からWebサービスの会社やコンサル業を複数創業。大学にて非常勤講師をやってます。食い物系Webサービスによく関わってます。肉会、日本ホームパーティー協会、グランピング