「パートナーとのKPT」で子育てが楽になった話

--

パートナーとしても、子どもの親としても、二人がお互いを尊重できていることが幸福度に大きく影響すると思っていて、何か判断をする際はこの考え方を大切にしています。

最近この記事を読んで、そういえば自分たちの場合、KPTという振り返り手法を始めてからお互いの期待値のズレや不満が減ったことに思い至り、久しぶりにエッセイを書くことにしました。

人によって、好き・嫌い・得意・苦手なタスクは違う

人によって好き・嫌い・得意・苦手なタスクは違うのに、ママ友同士で話していると、そういった個人の違いには関係なく、「夫にもっと家事をしてもらうべきだ」とか、「妻がリフレッシュするために時々子どもを見ていてくれるのがいい夫だ」とか、「家族のために自分のやりたいことは我慢して尽くすのがいい母親だ」とかいうことが、エコーチェンバー効果で「検証不要な普遍的な真実」として頭の中に増えていき、その思い込みのせいで、パートナーとの話し合いが難しくなったり、不満が増えてしまうのかも、と思うことがあります。

特に子育てで子どもが小さくて夜泣きが多い場合、睡眠不足になって、マミーブレインと言われることもあるように、程度の差はありますが鬱に近くなったり思考力が落ちる時期があると思うのですが、そこで不満を感じ始めたのをきっかけに被害者意識のスパイラルに入ってしまうと、相手に変わってもらうことばかり考えるようになってしまって、以前はお互いを思いやる良好な関係だった人でも、パートナーとの関係が悪化しやすくなってしまうことがあるんじゃないかと思います。これは母親だけでなく、父親も含め両方に言えることかも知れません。

KPTで、被害者意識に陥るのを避ける

私は、子どもが産まれてから、睡眠不足が重なり被害者意識を持ちやすくなっていると気づいたときは、一緒に・若しくは自分で改善方法を考えよう、と頭を切り替えられるように意識するようにしていました。

その意識の切り替えには、仕事でやっていた「KPT」という振り返り手法をパートナーとやりはじめたのが特に役立っていたと思います。

子どもが生まれて3ヶ月くらい経った頃、夫婦揃って高熱の出る風邪をひいたタイミングがあり、「気を使って苦手な△△をやってくれた・やったのに、実は苦手なことを無理してする代わりに○○した方がお互いストレスが生じず快適だった」というようなすれ違いをいくつか感じたことがあって、そのようなすれ違いを防ぐためにゆるいKPTをはじめました。

数年前からパートナーとの主な連絡手段やメモとして、slackという、テーマごとに部屋を分けて作っておき後から検索しやすくしたり、メールを転送したりすることのできるアプリを使っていたので、このslackに新しくKPT用の部屋を作りました。

ゆるいKPTとは

  • K:keep=今後も続けたいこと
  • P:problem=問題なので、やめること、改善したいこと
  • T:try=今後試してみたいこと

の形で、不定期に、自分が強く意識したことを忘れないうちにKPT部屋に書いておきます。

パートナーが書いたことに対して、反応はしたりしなかったりでフリーダムにゆるくやっていますが、子どもが寝たりして時間ができた時にKPTチャンネルを見返して一緒に解決策を考えたりします。

KPTをすると、お互い、何が嫌で、何は平気なのかが、だんだん高精度でわかっている状態になってきます。

始めて数ヶ月ほどすると、子育ては相変わらず大変なこともありながらも、パートナーに対して不満を感じることはどんどん少なくなっていきました。

今はもう夜泣きがほぼ無くなり睡眠不足になることが殆ど無く助かっていますが、KPTは気にいって今も続けています。

全ての方にKPTという手法があっているわけではありませんが、課題があったら解決しないとモヤモヤする、そんなタイプの方にはおすすめの手法です。

(リクエストがあったので追記) 参考に、実際のKPTはこんな感じで書いています

--

--