しなやかに伸びていくには

栗原 康太
3 min readApr 23, 2016

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本記事は『くりりんのメタゲーム』に移行しました

チームに営業のインターン生が入ってくれるかもしれないので、良い感じに人が伸びるプロセスを知りたくて、今週何人かの優秀な営業パーソンに入社後半年〜1年の過ごし方をヒアリングしていたのだけど、面白いほど共通のパターンがあって興奮したので書いてみる。

1. まずは型を身に付ける

優れた営業パーソンは共通して、最初の2、3ヶ月で「勝ちパターン」を何度も何度も体験していた。

デキる先輩にレクチャー&ガッツリ営業同行させてもらったり、先輩の営業トークを完コピしていたり、受注・失注案件の振り返りから理想のストーリーを作っていたり、受注までの「型」を身に付けていた。

2. フィードバックループを高速で回す

彼らは皆、大量のフィードバックを得ていた。

ある人は商談後10分以内に必ず先輩からのフィードバックを、ある人は2日に1日の営業ロープレを、ある人は「ムカつくほど細かいフィードバック」を毎日もらっていた。普通の人よりも遥かに多くフィードバックをもらい、学習の機会に溢れていた。

3. 何を聞かれても答えられるようにする

彼らは商材や業界への知識があるレベルを超えた時に、自信を持って商談に臨めるようになる変化を経験していた。

営業活動以外で大量のケーススタディをこなしたり、何を聞かれても『あ、そのパターンね』となるまでFAQをまとめたり、営業として考え・聞き・話すための土台を作っていた。

4. 対外試合に出る

1~3を行った後、他部署や社外の優秀な人との商談・プロジェクトをきっかけに、大きく飛躍する体験をしていた。

次に取り組むべき箇所を自覚したり、大幅な視点の向上を経験することで、出せる成果が一段上がり、営業としてフロー状態に入っていた。

5. その前にまず他者との関係性

上記のプロセス以前に、彼らが周りの人と良い関係を持っていて、それが好循環の先行要因になっているようだった。

関係性が良いため、先輩は喜んで商談に連れ出し、心からフィードバックし、惜しみなく知識を与え、社内・社外の優秀な人と触れる機会を作ろうとする、ある意味とても自然な流れが起きていた。逆に、彼らのように優秀な人でも周りとの良い関係がなければ、それらを提供してもらうのは難しかっただろう。

であれば、その「自然な流れ」が生まれやすい、周りとの関係を築きやすい組織やチームでこそ、しなやかに伸びていく人は生まれるのかもしれない。

今後もたくさんの優秀な人がチームに入ってくれるだろうから、その人たちの才能が花開きやすい環境なり、チームなり、状況を作っていきたい。そして、もし才能が花開かなければ、本人を責めるのではなく、コミュニケーション能力の高い人と組ませたり、よりカルチャーフィットするチームに配属する選択肢を取れるようになりたい。

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