カナダ東部の大洪水の被害者

カナダ東部大洪水の犠牲者の記事ですが、非常に印象に残ったので紹介します。
メリーさんという63歳の女性は離婚し、学校へ再度入学。やっとまともな仕事を得て、2009年誇らしげに一軒家を購入しました。彼女の言葉では「『自分の家を持っている』といいたかった」・・・女性が一人で子育てと仕事をし、そして念願の一戸建てを手にする、これほど誇らしいことはないでしょう。子供も結婚独立し、そろそろ自分自身の老後を考え、自宅一戸建を売却し、適当な小さなマンションへ移り住めば余裕のある老後を過ごせると考え、洪水の数週間前に不動産市場へ告知したのです。同時に小さい物件も物色し、とても良い物件も見つかった時にこの水害にあったのです。近所ほとんどすべてが避難する中、メリーさんは急遽排水ポンプと発電機を購入、家を守るために数日間寝ずに水を汲み出ました。幸い、元夫と娘婿も手伝ってくれたのですが、地下室は天井まで水が入り、家の床は濡れてしまいました。地下室は復旧不可能、家は残りのローンを払いつつ、また大金を借金して修復してから売却するか、価値ゼロ・・という最悪の事態になったのです。彼女はストレスで何も考えられない・・・
子供達がメリーさんを助けるため、ネットで訴えています( https://www.gofundme.com/marys-flood-fund )そこに更に多くの画像がありますが、すでに17000ドルが集まっています。
ケベック州では、このような水害は自然災害と認定しているので、保険は全く支払われません。カナダに限らず、メリーさんのような例は何千何万もあるでしょう。

この記事が非常に印象に残った理由は、私自身が日本で、生まれて初めてマンションを購入し、幾つかの小さな地震を経験、その頃マンション組合の役員をし、大規模改修を経験したのです。そして「地震で倒壊しなくとも、ヒビが入っただけで大金が必要になる」と確信しました。その後、運良くまともな状態で売却し、『自然災害』が多発する日本を(福島の大震災9ヶ月前に)脱出し、欧州へきました。

ある気象学者が「今までの『自然災害』はもう自然災害とは言えなくなっている(人間の活動からくる地球温暖化での気象暴走なので)」と言っています。より強化され頻繁化する「今までの自然災害」の時代に不動産を持っていることは、ルーレットをやっているようなもの。本当のルーレットは当たれば大儲けできますが、不動産ルーレットは「自然災害」に当たれば価値はゼロになるのです。

記事元:http://www.msn.com/en-ca/lifestyle/smart-living/flood-victim-put-home-on-market-only-a-few-weeks-ago-%E2%80%98i%E2%80%99ll-be-in-the-hole-for-the-rest-of-my-life%E2%80%99/ar-BBAVTkQ?li=AAggNb9

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