スタートアップのCEOはコードを書くべきか?
スタートアップ企業の場合、共同創業者でコードが書けるエンジニアがいることが最もベストですが、自分の周りにエンジニアがいない、もしくはチームに引き入れられないのであれば、自身でプログラミングを学んで、1からコードを書くことをお勧めします。
私は2016年3月末に前職を辞めてから、渋谷にあるTECH::CAMPというプログラミングスクールに通い、Ruby, HTML, CSS JavaScriptを勉強しました。なんとか2ヶ月でINOBERのプロトタイプまで作りあげることができました。
2ヶ月で400時間くらい勉強しましたが、技術力に関しては多くの企業で活躍されているエンジニアに比べ、足元にも及ばないことがわかりました。残念ながら、400時間程度の学習ではエンジニアとして仕事を請け負うことはほぼ不可能です。しかし、コードを書けることで多くのメリットを得ることができました。プログラミングを学ぶメリットについては以下の4つになります。
1. 最新のテクノロジーを理解するこができる
普段使っているアプリやwebシステムがどのような方法で動いているのかわかることで今流行りの技術やテクノロジーを理解することができます。
2. プロダクトの開発予算を抑えらえる
私は、コアのアルゴリズムを自分で実装し、最低限動かせるプロトタイプをすでに開発していたため外注費用を大幅に抑えることができました。少なく見積もっても200万円くらいは当初必要な開発費用を抑えることができたと思います。
3. 社内や外注先のエンジニアと会話ができる
コードの内容やアルゴリズムについて、社内外のエンジニアとコミュニケーションが取れるようなります。Japan Taxiの川鍋さんも、TECH::CAMPの短期集中でプログラミングを学んだことにより社内エンジニアとコミュニケーションが図れ、距離が縮まったと言っています。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/14/262522/011100309/?rt=nocnt
4. 改良改善のスピードが早い
プロダクトをローンチした後、必ずバグが発生します。これをいちいち外注先と打ち合わせをし、仕様書を作成し、依頼していると時間がかかります。コードが書けるかどうかでこれらの対応スピードが大幅に上がります。
プログラミングを勉強することは一見、遠回りに見えますが、私は近道だったと思っています。自分の周りにエンジニアがいなければ、自分でコードを書くことをお勧めします。
特にスタートアップの経営者にとってプログラムが書けることは高いアドバンテージになります。しかも現在はTECH::CAMP、WebCampなどのプログラミングスクールやschoo、Udemyなどのオンラインスクールもあります。オンラインスクールであれば2万円くらいで一通り学ぶことができます。
ちなみに私は現在、AI機能の実装に向けてPythonを書いています。
RubyもPythonもPHPも書き方のルールが少し違うだけでロジックは全く同じです。
理系の大学生に対しては大学のカルキュラムでPythonの学習を必修にすべきです。おそらく必修にするだけで、国内の起業件数が増えると思います。