〜悪戦苦闘の日々〜 起業からの一年を振り返って
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7月15日で何とか創業一年を迎えることができました。今まで、応援をして下さった多くの皆様、本当にありがとうございます!
起業準備から会社設立、起業後まで振り返りを記載したいと思います。
2016年の起業準備から現在(2017年7月)までの流れは以下になります。
事業を運営する上で気づいた点を自分なりに以下まとめてみました。特にこれから起業をされる方の参考になれば幸いです。
1. 自分が売りたい商品を作るより、顧客が欲しいと思う商品を作る
日々様々な会社から新しいサービスがローンチされていますが、成功確率はわずか7%です。いくら広告費をかけても、または営業力があっても、自社のサービス・商品が顧客の課題解決にならなければ全く利用してもらえません。そのためには、サービスリリース後も、ユーザーから意見を聞き、課題を見つけ、改善することをひたすら繰り返すことが必要です。
2. 手持ち資金の余裕は、精神的な余裕につながる
スタートアップだとサービスや商品を作るために、最初に資金を投入します。Web系だとそのほとんどが人件費や外注費ですが、予想以上に手持ち資金が減っていきます。そのため自己資金と金融機関からの融資などは、できるだけ手厚くしておいた方が良いです。ただ学生での起業になると社会人経験がほとんどないため、金融機関からの調達は難しいので、VCからシード期での資金調達が必要になります。
現在、やっと有料で利用いただけるユーザーを獲得できるようになりましたが、まだまだ黒字化には程遠いので、とにかく売上を増やしながら、エクイティでの資金調達も視野に入れながら動いています。
3. VCからの資金調達はやらないよりはやった方が良い
VCからの資金調達は時間がかかる上、基本的にほとんど断られます。しかし、事業を運営していく上で、貴重なフィードバックをもらえるので、やらないよりは、やった方が良いと思っています。エンジェル投資家として有名な有安さんは、VCを回るより、プロダクトの完成度を高める方が良いと言っています。時間の使い方は重要なので、非常に参考になりました。
4. 常に打席に立ち続ける
スタートアップ企業は、残念ながら、ほとんど相手にしてもらえません。これは信用力がないからです。前職で飛び込み営業をしていたので、断られるたり相手にされなかったりすることに対して、耐性はありましたが、それでも心が折れそうになることは何度かありました。しかし、何のためにやってるのか原点に戻れば、失敗した時のことを考えずに、次の行動に移すことができます。下記は、ある尊敬している方からいただいた言葉です。「ヒットやホームランに繋がる玉はいつ飛んでくるか分からないから、ヘトヘトの状態でも常に打席に立ち続けろ」いつも胸に刻んでいます。
5. Give,Give精神で相手に役立つことをする
「WebシステムやAIの開発がしたい」などの相談を受けることがよくあります。弊社としては受託開発はできないのですが、自分の周りの開発企業やエンジニア、データサイエンティストを紹介しています。また周りのスタートアップの社長からは、「自社のプロダクトを試しに使ってほしい」などの依頼もよく受け、使ってみることにしています。お金等の援助はできませんが、自分が持っている知識や経験、人脈などは惜しみなく提供するようにしています。起業後、リファラル営業が最強の営業手法であることが分かりました。自社の事業に関わらないことでも、積極的に相手にGiveすることを心がけています。
体調管理も非常に大事です。実は、2016年の7~9月くらいまでは、誰とも会わず一人で開発を進めていた影響で、ストレスが溜まりすぎて寝れなくなり、1ヶ月間くらいずっと、お腹の不調に悩まされました。胃カメラ(人生初めて)含むいろいろな検査をした結果、慢性膵炎の初期症状であることがわかりました。(1ヶ月くらいで治癒しました)
自分の周りには、いつも応援してくれる人達がいます。先輩経営者や同時期に企業したスタートアップの経営者、人材系コンサル会社、社労士や会計士の先生方、前職の先輩方、友人そして両親、姉。
だから自分は常に行動して、結果を出さないといけないと思っています。
結果というのは、「毎日、仕事が楽しいと思える環境を創り、働く人の生産性を2倍にする」ことです。
2年目もどうぞ、Meta Anchorをよろしくお願いします!!