INOBERの開発背景(上)

Kunio Yamada
4 min readOct 15, 2017

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最近、GoogleとYahoo!で「適性検査」と入力して検索をすると、INOBERが3ページ目に表示されるようになりました。非常に嬉しいです。

今回はINOBERの開発背景について記載いたします。

私は前職で、転職エージェントとして、多くの求職者と企業のマッチングに携わってきました。

しかし、ある一定の割合で、早期で退職に至ってしまうケースがありました。理由は様々ですが、その中でも、①入社した企業の社風とのミスマッチ、②社員(特に上司)とのミスマッチがあることが分かりました。

社風とのミスマッチ例

社風とのミスマッチでは、仕事の仕方や考え方などが異なることで起こるミスマッチです。特に、中途で入社した際に多いと感じます。今まで当たり前だと思ってやってきたことが、転職先の企業では全く通じなかったというのは良くある話です。

これは、私が担当した、ある求職者Aさんが過去に経験したケースですが、Aさんは、大手メーカー勤務の後、中堅規模の介護施設に役職者として入社しました。しかし、入社当社から、今まで通じてきた、指示が全く通じないというケースがあったそうです。

明らかに自分の言っていることが正しいのに、現場のスタッフに受け入れられず、自分の指示を無視され続けた結果、役職者として入社したものの、期待されたパフォーマンスを発揮できず、早期で退職してしまう結果になりました。

感情を重視する現場のベテランスタッフは、指示した内容が正しいかどうかは関係なく、指示した人物に嫌悪感を持っていると全く動いてくれないという事実が、後から分かったそうです。

これは明らかに、社風とのミスマッチです。あらかじめ、働いているスタッフに適性検査を実施し、仕事に対する価値観や行動特性を掴んでいれば、どのようにマネジメントをすれば上手くいくか、把握できたはずです。

もちろん入社する前のAさんには、社風が合うかどうか入社して見ないとわからないですが、施設長や責任者が自社の社風を把握していれば防げたミスマッチだと思います。

人間関係とのミスマッチ例

また社員とのミスマッチでは、新卒・中途、多くのケースで発生します。

細かい点まで指示したり、報告を求める性格(マイクロマネジメント)の上司の下に、ある程度自由に働きたい部下(中途入社社員)が配属した際、上司が必要以上にコントロールしてくることに嫌気を感じ、すぐにやめてしまうというケースが発生します。

これも、正確に指示をもらい着実に物事を進めていくタイプであれば、相性は良いですが、直感的に行動をするタイプの場合、全くソリが合わないということになります。

候補者と配属先の上司が、どのようなコミュニケーションをとるのか、相性はどうなのか、入社前に把握することができれば、いろいろな手が打てます。

特にミレニアム世代(今の20代くらいの若年層)は、40代や50代の世代と価値観が異なるので、彼らの仕事に対する価値観をあらかじめ、把握しておかないと、うまくマネジメントすることはできません。

このように早期での離職は求職者、企業双方に大きなダメージを与えます。

防げるはずのミスマッチをなくすため、INOBERを開発しました。

INOBERの開発背景(下)では、組織内での人の活用の仕方について記載いたします。

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