報告よりも相談すること
仕事を任せた側からすると、すべて終わって報告だけされるよりも、段階的に相談される方が嬉しい。相談することは恥じることではない、と思ってほしい。
報告されると任せた側は良いか悪いかの評価しかできないけど、相談されると一緒に考えられるし、一体感も出てくる。それが嬉しい。
もう何をすれば良いかわかっているような「作業」については報告だけで良い。だけど、目的を共有して自分の頭で考えないといけない「仕事」を任せるときは、報告だけだとつらいのだ。
「仕事」なら任せた側も最終的な成果物が見えない中で任せているので、どうなるのか不安もある。とはいえ、任せたなら、あまり口出しをするのもどうかと思っている。
相談がまったくなくて報告だけがあるのは、目隠しをされて目的地に連れて行かれている気分になる。到着地点で、ここは違うとしか言えなくなるのだ。一か八かみたいな感じ。
だから結果を報告するもっと前に、任された側から相談に来てもらえると、とても嬉しいし、やりやすい。
相談されて悪い気がする人はいない。相談されると意見も言いやすい。相談にのって一緒に考えると、目指す方向に共にコミットしている感じが出てくる。
仕事を任された人は、ひとりでやりきりたい、助けを借りずにやれた方が評価される、認められたい、そんな気持ちで相談はしにくいかもしれない。
けれど、ちょくちょく相談して、コミュニケーションをとりながら、イメージを擦り合わせていって、一緒にゴールにたどり着いてくれる方が、任せた側としては嬉しいのだ。
「仕事」を任せる側の仕事は、相談を受けることなのだ。だから、遠慮なく、相談してきてほしい。
あ、もちろん手ぶらノーアイデアで相談に来るのはNGだけどね。