二度目の挑戦こそが難しい
失敗を恐るな。挑戦しよう。
・・・そうは言っても、失敗は怖い。特に、リカバリーが出来なくなるような失敗、不可逆性の高い挑戦を恐れるのは当たり前だ。
それでも、ある程度のリスクを取らないと、ある程度のリターンは得られない。それもわかっているから、挑戦しようと言うのだろう。
さて、本当に難しいのは、失敗をしてからのことだ。いまどきは、特に仕事なら挑戦をしたからといって、死ぬほどのことはない。生きるか死ぬかまでのリスクを負って挑戦する場面は中々ないだろう。
失敗を恐れず挑戦することよりも、本当に難しいのは、一度や二度の失敗をしても、へこたれずに、まだ挑戦し続けることだ。
なにかチャレンジを一回やってみるのも、もちろん怖いことかもしれないけれど、うまくいかなかった傷も癒えぬうちに、次の挑戦をすることの方が怖い。失敗のつらさを知ってなお挑戦できるか。
なにも恐れは失敗からだけではない。たとえ何かに成功したとしても、その後の新しい挑戦も難しい。成功していれば、あえて挑戦する必要もないだろうし、挑戦すると次は失敗するかもしれない。
成功体験を捨てられない、というのもあるだろう。むしろ成功をしているからこそプライドが出来て、それが次に失敗するかもしれないと思うと、挑戦することに及び腰になってしまうだろう。
そして成功した人が、次に失敗をすると、目立つ。だから、失うものがない人の方が挑戦する心理的なハードルは低いだろう。
そう考えると、二度目の挑戦というのは、いずれにせよ怖いものなのだ。
だから、うまくいってようと、うまくいってまいと、二度目、三度目とチャレンジを続けている人のことを、とても尊敬する。本当そうありたい。