自分の可能性を広げられるのは自分だけじゃない。与えられた仕事を一生懸命にすることが可能性を広げてくれることもある。

Yoshihito Kuranuki
3 min readMar 31, 2015

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若い人に向けたアドバイス。若いときは自分の可能性には気づきにくい。何が得意かもわからないし、何が好きかもまだわからないかもしれない。そんな中で可能性を広げる方法でおすすめなのが、与えられた仕事に本気になってしっかりとやっていく、ということだ。

目の前に与えられた仕事をしっかりとやっていく。地道な仕事かもしれないし、最初はちょっと好きじゃないかもしれない。だけど、本気になってその仕事に取り組んでみよう。本気になったら何でも楽しくなれる。

そうして、一生懸命にやった仕事は自分の血肉となっていく。思っていた以上に自分が得意だってことに気づくかもしれないし、のめり込んで好きな仕事になるかもしれない。その為には本気でやることだ。

そうすると、気づいた時には自分の可能性は広がっているはずだ。できることも増えてるし、好きなことにも気づけるし、苦手なことや嫌いなこともわかる。

私の経験で言えば、もともとはプログラマだったし、プログラマこそ天職だと思っていたし、管理職や経営なんて本当に興味がなかった。

しかし、ある時に当時の直属の上司が会社を去ることになって、彼のしていたマネジメントをすべて私が引き継ぐことになった。マネジメントなんてやったこともなかったのに。最初は嫌だった。だけど、やるからには本気でやることにした。

やってみた結果として、私は自分で思っていた以上にマネジメントが得意だったし、ビジネスやマーケティングも、それなりにできることがわかった。そうして自分の可能性が広がったからこそ、そこで得た経験を活かして今の私がある。

あの時、マネジメントをすることを拒否していたり、いい加減にやっていたら、自分の可能性に気づくこともなかったし、今ソニックガーデンという会社をやっていることもないだろう。与えられた仕事だったけど、本気でやってよかった。

自分がやりたいと思っている仕事だけをしていると、自分が考えた可能性でしか未来は実現しない。もっともっと自分の可能性を広げていきたいと思うなら、自分の意思だけでなく、与えられた仕事にも本気になると良い。

自分では気づかない可能性を広げてくれるのは、自分だけじゃない。あなたのまわりにいる人たちは、あなたのことを考えて仕事を与えてくれる。社員だし仲間だと思っているから成長して欲しいと思っている。上司は、あなたよりもあなたのことを思って、あなたの仕事を考えているよ。

若いうちは無限の可能性がある。だから、色々なことに気持ちが動くし、色々とやりたい気持ちもあるだろう。だけど、自分のやりたいことだけをやるのではなくて、与えられた仕事に本気になってみるのもいいと思う。それで可能性は広がるはずだ。

頑張ってください。

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Yoshihito Kuranuki

ソニックガーデンという会社を経営しています。「心はプログラマ、仕事は経営者」の精神で、プログラマという仕事を誇れるものにすることがミッション。 ブログ http://kuranuki.sonicgarden.jp ※2019年1月に新刊「管理ゼロで成果はあがる」でました。→ https://goo.gl/reZez1