話をして頭いいなと感じる人の特徴

Yoshihito Kuranuki
3 min readFeb 17, 2018

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一応は経営者なので、初対面の人とも会う機会の多い職業だと思う。色んな人と話をしていて、この人は本当に頭いいな、手強いなと感じる人がいる。そこに共通する特徴は何だろうか。

まず、話の中で、その相手からの質問で感じることが多い。回答しやすい質問をしてくれる人や、意図の読み取りにくい質問をする人もいるけど、それは普通だ。

その中でも、これは!と思う質問をしてくる人がいる。

それは、どんな質問か。自分の中に用意された回答のなかった観点で、かつ、その回答には様々に広げられる余地が用意されている質問が出来る人は、鋭いなぁと感じる。

YES/NOで終わらないオープンクエスチョンであり、その人の独自の視点が入っているものだ。そんな鋭い質問に回答するのは、とても刺激があって楽しいものだ。自分自身に発見がある。

相手と自分の1+1だった結果が、2以上になると嬉しい。

また、例え話のうまい人は、きっと頭が切れる人なんだろうな、と思う。どんな話でも、専門的な領域に踏み込まないと説明がつかないことがある。

そんな時に、前提知識の少ない人にもわかるような例え話が出来る人は、話すことの本質がわかっているんだろうと思える。

例え話が出来るのは、実際の話からの学びがあって、抽象化して受け止められている証拠だ。さらに、そこから別の一般的な領域に、具象化することが出来ているから例え話が出来るのだ。

抽象と具象を自在に行ったり来たり出来る人との話は楽しい。

相槌を打ちながら、「それってこういうことですね」と、相手の言葉を言い換えたり、話しながら話をまとめてくれたりする人は、頭の回転が早くて、論理的思考能力が高いんだろうって感じる。

話をする口は一つなので、どうしてもシーケンシャルに処理していくしかないのだけど、それを頭の中で構成し直してるってことだ。順に話されたことを、順に頭に入れてるだけじゃない。

こういう人は、議事録やメモをとってもらってもうまい。常に形式知に落とし込んでるようなもので、話したことも記憶しやすくなる。

頭の回転が早い人と話すのは、それは楽しいに違いない。

分解してみると、独自の観点や感性、抽象と具象の往復、構造化する論理的思考、この辺りを持っている人との対話で、高い知性を感じる。

そして、ここまで分析すると、それぞれ訓練することが出来そうだ。日々、意識をして過ごすことで、伸ばすことが出来ると思う。

KKK“gray top” by Christophe Hautier on Unsplash

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Yoshihito Kuranuki

ソニックガーデンという会社を経営しています。「心はプログラマ、仕事は経営者」の精神で、プログラマという仕事を誇れるものにすることがミッション。 ブログ http://kuranuki.sonicgarden.jp ※2019年1月に新刊「管理ゼロで成果はあがる」でました。→ https://goo.gl/reZez1