報告よりも相談すること

Yoshihito Kuranuki
2 min readApr 16, 2015

仕事を任せた側からすると、すべて終わって報告だけされるよりも、段階的に相談される方が嬉しい。相談することは恥じることではない、と思ってほしい。

報告されると任せた側は良いか悪いかの評価しかできないけど、相談されると一緒に考えられるし、一体感も出てくる。それが嬉しい。

もう何をすれば良いかわかっているような「作業」については報告だけで良い。だけど、目的を共有して自分の頭で考えないといけない「仕事」を任せるときは、報告だけだとつらいのだ。

「仕事」なら任せた側も最終的な成果物が見えない中で任せているので、どうなるのか不安もある。とはいえ、任せたなら、あまり口出しをするのもどうかと思っている。

相談がまったくなくて報告だけがあるのは、目隠しをされて目的地に連れて行かれている気分になる。到着地点で、ここは違うとしか言えなくなるのだ。一か八かみたいな感じ。

だから結果を報告するもっと前に、任された側から相談に来てもらえると、とても嬉しいし、やりやすい。

相談されて悪い気がする人はいない。相談されると意見も言いやすい。相談にのって一緒に考えると、目指す方向に共にコミットしている感じが出てくる。

仕事を任された人は、ひとりでやりきりたい、助けを借りずにやれた方が評価される、認められたい、そんな気持ちで相談はしにくいかもしれない。

けれど、ちょくちょく相談して、コミュニケーションをとりながら、イメージを擦り合わせていって、一緒にゴールにたどり着いてくれる方が、任せた側としては嬉しいのだ。

「仕事」を任せる側の仕事は、相談を受けることなのだ。だから、遠慮なく、相談してきてほしい。

あ、もちろん手ぶらノーアイデアで相談に来るのはNGだけどね。

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Yoshihito Kuranuki

ソニックガーデンという会社を経営しています。「心はプログラマ、仕事は経営者」の精神で、プログラマという仕事を誇れるものにすることがミッション。 ブログ http://kuranuki.sonicgarden.jp ※2019年1月に新刊「管理ゼロで成果はあがる」でました。→ https://goo.gl/reZez1