GNIファンドについて

Toshi Watanabe
Nov 3 · 4 min read

ついに、GNI(Google News Initiative)によるInnovation ChallengesのAsia-Pacific地域向け第二回募集が始まりました。ざっくりいうと、このデジタル時代にメディアが考える新規ビジネスモデルに対して、Googleがお金を出すというものです。

詳細は以下の募集要項を見てもらうと良いと思いますが、今回は予算の70%、25万ドルが上限。テーマとしては読者のエンゲージメントと支持がありますが、前回同様にスタートアップやNGO、フリーランスも対象。うまく全額獲得できれば、予算感として4000万円ほどの案件でも、1500万円の手出しで行えるわけで、これはやるしかないかなと。


プライバシーの問題やデータの寡占化など、GAFAを始めとするプラットフォーマーとの付き合い方については新聞協会などから意見も出ていますが、メディアで働くビズデブとしては、新しいことにチャレンジできる可能性があるのなら、まずは挑んでいきたいと思っています。

新聞というメディアが明確に衰退している中で、デジタル時代にチャレンジできる機会を作っていただけるのは、本当にありがたいことです。特に今のような経営環境だと、裏付けの無い新規事業にかけられるリソースもかなり制限される可能性が高く、アイデアに対してこれだけの金額をFundingとしていただけるというのは他に例を見ません。

アイデアはあるけれど忙しくてそれどころじゃない、という状況は各社ともあると思うけど、ゆでガエルとして沈んでいくわけにもいかないし、日本のメディアにも優秀なビズデブが数多くいるので、ぜひ応募が増えていくと良いと思います。もし通らなかったとしても、新規ビジネスのフレームを考え、プレゼンするのは決して無駄になりません。


実は、スタンフォードから帰国後の一年間に、GNIのファンディングには二回ほど関わらせていただきました。

1つ目は音声ニュース向けの募集時にジョインしたアルキキのチームで、こちらは今もPMをやらせていただいてます。


その後、昨冬に行われた第一回GNIチャレンジの募集時にはTippingのアイデアで選んでいただきました。こちらは提案時に、アドバイザーとして関わった程度です。


今回はどこまで関われるかわかりませんが、自社内でも良いアイデアがあれば、再びチャレンジできるようにサポートはしていくつもりです。新規事業のアイデアをどのように孵化させていくか、というのはスタンフォードでの研究テーマであり、こういった機会を通じて会社にリターンを戻せればと考えています。

そして、現地でお世話になった著名な起業家やVC、エンジェルとの経験がこういった形で結果として出たということは、非常にありがたい事ですし、社としても一つのリターンと考えて良いと思います。

提出ドキュメントは英語ですが、書く内容自体は、ビジネスモデル・キャンバスを埋めていければ言語化できる内容だし、こんな好機がいつまで続くかもわからないので、一度やってみることをおすすめします。ぜひ日本のメディアとして、世界にチャレンジできるビジネスモデルを考えて行きましょう。

Toshi Watanabe

Written by

Visiting Scholar at Stanford (2017 June-2018 ). From Japan, a Media company. Engineer/Bizdev at The Asahi Shimbun(2019-). なお、mediumは個人のSNSであり、会社や所属組織の意見とは無関係です。

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