溜息が出るほど素晴らしかったGoogle翻訳の例

Google自動翻訳が溜息が出るほど素晴らしい事例を見つけたので,記録のために書いておきます。

米国は移民が多く,英語が読めない人もそれなりに多いと思われ,自動翻訳の必要が高いようです。ニューヨーク州のホームページは,Google翻訳を使って多カ国語に翻訳できるようになっています。

ページの一番下にあるWebsite Dislaimerを見ると,Google翻訳利用について免責事項が書かれています。

The NY.gov website is providing the “Google Translate” option to assist you in reading the NY.gov website in languages other than English. Google Translate cannot translate all types of documents, and may not provide an exact translation. Anyone relying on information obtained from Google Translate does so at his or her own risk. The State of New York does not make any promises, assurances, or guarantees as to the accuracy of the translations provided. The State of New York, its officers, employees, and/or agents shall not be liable for damages or losses of any kind arising out of, or in connection with, the use or performance of such information, including but not limited to, damages or losses caused by reliance upon the accuracy of any such information, or damages incurred from the viewing, distributing, or copying of such materials.

これのGoogle翻訳は下記のようです。

NY.govのウェブサイトは、英語以外の言語でNY.govのウェブサイトを読む際に役立つ「Google翻訳」オプションを提供しています。 Google翻訳はすべての種類の文書を翻訳することはできず、正確な翻訳を提供することはできません。 Google翻訳から得られた情報に頼っている人は、自分の責任でそれを行います。 ニューヨーク州は、提供された翻訳の正確さについて約束、保証、または保証をしません。 ニューヨーク州、その役員、従業員、および/または代理人は、かかる情報の使用または実行に起因する、またはそれに関連するいかなる種類の損害または損失についても、損害賠償責任 そのような情報の正確性に起因する損害、またはそのような資料の閲覧、配布、またはコピーに起因する損害について責任を負うものではありません。

見事な自動翻訳です。米国は訴訟社会なので,対訴訟対策でもあるのでしょう。

ふと,Bingでも自動翻訳があることに気がつき,試しにやってみました。

NY.gov のウェブサイトは、英語以外の言語で NY.gov のウェブサイトを読むのを助けるために、”google 翻訳” オプションを提供しています。google 翻訳では、すべての種類のドキュメントを翻訳することはできません。google 翻訳から入手した情報に頼る人は誰でも、自分の責任においてそうします。ニューヨーク州は、提供された翻訳の正確性について、約束、保証、保証を行うものではありません。ニューヨーク州、その役員、従業員、および/または代理人は、発生したあらゆる種類の損害または損失の責任を負わないものとします。またはそのような情報の使用またはパフォーマンス、そのような情報の正確性に依存することによって引き起こされる損害または損失を含むが、これらに限定されない、または表示、配布から発生した損害に関連して、またはそのような材料のコピー。

“to assist you in reading”をBingは「読むのを助けるために」と訳していますが,Googleは「読む際に役立つ」と訳していて,より意訳的であり,感心します。さらに読み進めて気付いたのは,Bingでは,最後の文が破綻を来しています。元の英語を見ると,下記のように,法律文独特の,長く,読みにくい表現でした。

The State of New York, its officers, employees, and/or agents shall not be liable for damages or losses of any kind arising out of, or in connection with, the use or performance of such information, including but not limited to, damages or losses caused by reliance upon the accuracy of any such information, or damages incurred from the viewing, distributing, or copying of such materials.

人間でも読みづらいこの一文をGoogle翻訳はどう訳していたかを見返すと,下記のように見事に訳していました。

ニューヨーク州、その役員、従業員、および/または代理人は、かかる情報の使用または実行に起因する、またはそれに関連するいかなる種類の損害または損失についても、損害賠償責任 そのような情報の正確性に起因する損害、またはそのような資料の閲覧、配布、またはコピーに起因する損害について責任を負うものではありません。

最近巷で”AI”という語が氾濫していて,いやいや”IT”の現在発展形に過ぎないのではと薄々思っていたのですが,これを自動翻訳として見せつけられると,”Artificial Intelligence”と言うしかないのかなという気すらしてきます。実はタネがあって,法律的によく使われる言い回しをテンプレートして当てはめているのかもしれませんが,少なくとも,エンドユーザーからみると,”Intelligence”を感じてしまうように思います。

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