就活や進学がだるいので起業した

Tomoya Ishizaka
9 min readJun 1, 2018

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株式会社emoiを設立しました。emoi inc, エモい!w

前置き

2017年末に「起業するわ」といった趣旨のツイートをしましたが、あの話は無になりました。別です。

なぜやったか

以下のような流れですが、一番楽に暮らせそうな道を選んだらこうなりました。

  • 受験も就活もめんどくさい
  • 友達とワイワイ暮らしていきたい
  • 高2からフリーランスでエンジニアっぽい事をやってた
  • 仕事が来すぎて1人で捌く事が困難になった
  • 趣味の延長線上で生きたい
  • 結構遊んだつもりだったけど、ちょうど登記費用分の金が余った

結果として「友達集めて起業してワイワイするぞー」という感じになった。
そこに弊社役員の宮崎海斗が「旅行系事業のアイデアある」と言ってくれたので一緒にやっていく決断をした。

全日制高校を辞めた時点でやれば良かったのですが、同世代には高校生のうちに起業し「高校生起業家」の肩書きを手に入れてジャリ銭しか稼いでないのにTwitterで永延と経営論を垂れ流してる人たちがいて、僕はそれと同じ枠の「高校生起業家」に入りたくなかったので、4月まで待ちました。
あと、親に「通信制卒業してからにしろ」と言われてました。

4月中旬から登記準備を始めて、いろいろやってたら6月になってた。

集団社会に適合できない

中学もいわゆる問題児で、高校も最後の3ヶ月で教師に頭突きしてさよならした人間なので、まず社員50人以上規模の会社に就職するのは厳しい。

勉強がしたくない。高校入学時までは数学がそれなりに得意で、勉強ができる方だったが、プログラミングに出会ってそればっかりやって勉強さぼってたら高校3年の時は成績が学年ワースト20に入ったしセンター試験の数A・Iが9点だった。進学も厳しい。

小規模スタートアップに入る手も考えたが、厳しい。これは後述します。

自分で進路を作るしか残った選択肢がなかった。

社名の由来

「田んぼが広がる夏の田舎」「木造神社」「昔使われてた人工物が自然に還る姿」などのキーワードって凄く、なんというかアレじゃないですか、とても良い。

僕ら役員2人はそういうのが大好きで、よくそういうところに行くのですが、行ってもオタク特有の語彙力の無さから「エモい!」しか言えないのです。それをローマ字にして「emoi」、「emoi inc」。字面が良いのでこれにしました。

やりたいチーム作り

エンジニア主体

スタートアップを複数渡り歩いたり、掛け持ちして分かったが、非エンジニアが指揮を取ってる会社でWebやアプリで事業展開をするのはエンジニア視点で厳しいと感じた。

完全な非エンジニアは実装コストを理解してない。そのような人が事業のスケジュールにおいて指揮を取るとエンジニアは大変辛い。
「動けばなんでも良いよ」という言葉がよく使われるが、それをメンテしたり保守するのは誰か考えて欲しい。テストコードなど、「コードが綺麗」など、非エンジニアにはこの価値が分からないので仕方がないと思う。

なので、うちは意思決定権を握る役員2人をエンジニアとしました。
僕が既存の小規模スタートアップを進路先として選ばなかったのもこれが理由で、非エンジニアが代表をやってるケースが多いように感じました。

フラット

友達感覚で生きていたい。なので、全員歳は近く、プログラミング以外にも共通の趣味がある人しか初期メンバーに入れてない。

エンジニアが楽しく

弊社は受託案件もやってるが、基本的に言語やFWは指定していない。指定されてる案件は基本的に取っていない。
エンジニア(特にWeb系)は学習を辞めた時点で死ぬと思ってるので、業務中も新しいFWなどを自由に使って良い環境にした。

新しい技術をいきなり実務に投入しても、普段と同じスピードを求めると明らかに質は下がるので納期はもちろん長めに取ってる。

最近はNimをAPIサーバーに使っていて、フロントはCycle.jsを使い始めるなどした。両者コミュニティが小さいのまだ辛い部分があり、大規模なシステムで採用すると辛いが、ある程度規模の小さい案件であればなんとか問題なく使える(?)。

OSS

やっていきたい。いつかは有名なフレームワークにコントリビュートしたら報酬を発生させる仕組みを社内で作りたい。
社のエンジニアがそういう方面で活躍してくれるのは社に取っても大きなプラスだと思っています。

社内のボイラープレートも数日以内に公開します。

その他

Elixirのもくもく会やミートアップを6~7月から大阪と渋谷で開催します。

最近役員2人はElixirが好きで、自社事業のサーバーサイドにもPhoenixを採用しています。

僕はプログラミングが得意ではないので、他のメンバーが楽しくコードを書ける環境作りに尽力します。

方針

エンジニアが楽しみながらコードを書ける環境を作りつつ、受託案件で幅広い分野に触れつつ、趣味の延長線上で事業を展開したい。

受託

受託では「安定してお金を稼ぐ」「FW・言語の実務経験を積む」「新しい技術分野に触れる」を目的としています。最近は仮想通貨関係の案件を1件やってます。

自社事業

「この分野は儲けるから」みたいなノリで事業やってもきっと途中でモチベがなくなる。なので、趣味の延長線上にある分野で展開したい。

資金調達

したいですね。
先輩IT経営者に「最初のうちは1つの事業で出た収益を他の事業の運用資金に回すと本当に辛くなる」と言われたので、受託で稼いだ分はしっかりメンバーの財布に入れて、自社事業は調達して運用したいと思います。

投資家の皆さま、良い話あったらよろしくお願いします

採用

アニメが好きだったり、聖地巡礼が好きだったり、神社が好きだったり、旅が好きだったり、写真が好きだったりして、その上でプログラミング自体が好きな人はぜひ上野の事務所に遊びに来てください!
この「遊びに来てください」というのはそのままの意味で、スプラトゥーンとかやりましょう。

社内で使ってる技術はElixir, ReactNative, MobX, Cycle.js, Nim, Node.js です。
この中に入ってない言語でも「ワシはこれを布教したい」というのがあれば、持ち込んでもらって大丈夫です!

まだ正社員としては雇えないので、報酬は案件単位で支払いとなります。営業が大きい割合のマージンを抜くこともなく、開発メンバーに9割以上支払います。

追記: 別途 こちら にまとめました

インターン・学生バイト

インターンや学生バイトの扱いも同じで、無給でコードを書かせることは絶対にありません。弊社のSlackに「#hellowork」というチャンネルがあり、そこに案件が流れてくるので「やる!」って食い付いてくれれば開発に参加できます。
技量に自信がなかったり実務経験がなくても、プログラミングが好きでメンバーと趣味が合えば採りますが、ミスった時にカバーするメンバーがまだ数人しかいないので、大量にインターン生を囲ったりする事はできません。

インターンと学生バイトの違いが分かってないんですけども。

初期メンバー

宮崎は他社で一緒に仕事していて、プライベートでも一緒に遠出して写真撮りに行ったりしてたので、最初に声かけた。
初めて一緒に写真を撮りに行った時にぶっとんだ行動力に惚れた。
Node.jsばっかり書いてた彼だったが、Elixirで洗脳した。

小田くんは、僕が「UI/UXデザインよしなにできてフロントエンド も書ける人が自分以外にも1人欲しい…!!」となってたところ、フォロワーを漁っていたら発見した。写真もやっているようだったので即声をかけ、副業として参加してくれることになった。今は受託案件でNimを書いてる。
120%の仕事をしてくれてるので、既に期待値超えをしてる。

界隈の人間じゃないので名は伏せますが、北海道から4月に上旬して来た同い年に声をかけた。
労働モチベーションの神という感じで、与えられた仕事は高いクオリティで熟す人間だが、そういう人間がコンビニで3桁時給で働いてるのは凄く勿体無い。自社事業がリリースされた後に営業として動いてもらう予定。
時給制や月給制以外で稼ぐ楽しさを知ってもらいたいが、まだ楽しさを教えられてないので大変申し訳ない。
外見チャラいのに、社内で一番オタク。

そして、インターン的扱いで岡田さんを入れた。
まだ高校1年生なのに「某プログラミングスクールは簡単すぎたので辞めました」などの発言をカマしてきたので、とりあえず採った。いろんな興味領域に広く浅く手をつけてるらしい。
写真や映像にも興味があるようだ。

弱点

ストッパーがいない。
役員2人はモチベーションをノリで代用できる人間なので、それは強みだが、ノリが悪い方に行くと誰も止められない。ストッパーがいない。ストッパーがいない。

役員2人がいつ事故死するか分からない。危険な場所に写真撮りに行ったりするので事故死の確率は平均より高い。僕はエンジニア仲間に「熊と戦って死んだら面白い」などと言われた事があるが、そうなる可能性が割とある。

終わりに

まとめると、「好きなことの延長線上で自由に生きたい」「楽しくプログラミングができる環境を作りたい」の2つが目的です。

大人になれなかったガキが20万払って法人化した、くらいの感覚で見守っててください。よろしくお願いします。

以下、ほしい物リストです。事務所にディスプレイと食べ物が欲しいです。

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Tomoya Ishizaka

エンジニアです。t7sと廃墟と神社と銭湯が好きです。