数週間前、私たちは全てのQ2ロードマップの目標を達成したことを発表しました。ここには、SegWitを含み、2人の新規デベロッパーが含まれていました。コミュニティのご支持に感謝いたします。
さて、Phoreのビジョンを達成するために、複数のプロジェクトが進行しています。新しいロードマップには、これから堅牢で安全、かつ高機能なPhore Blockchain エコシステムを提供するために必要なものを反映しています。
今回追加したロードマップは、新しい機能の追加、セキュリティ・プライバシー機能の強化、Phoreプラットフォームとエコシステムの拡張性の増加に重点を置いています。開発には優先順位がつけられ、分散型アプリケーション・ブロックチェーンサービスの提供・拡張には追加のリソースを配分しています。現実世界で採用されるには、現在開発しているような強力な基盤性能が必要です。
ブロックチェーン技術:
- スケーラブルなPublic RPC API — Project “Dendrite” :
Public RPC APIを用いて、開発者は自分でブロックチェーンデータを保有するサーバーをホストせずにPhore Blockchainを利用できます(Webウォレット・支払いウィジェット)。 - 新しい Go ウォレット — Project “Myelin” :
新しいGoウォレット(マーケットプレイスに採用されているウォレットのことです)は以前よりセキュリティを向上させ、高速な同期に最適化された軽量ウォレットとなります。 - セキュアなSPVウォレットプロトコル — Project “Axon” :
セキュアなPoSブロックチェーンにおけるシビル攻撃(Nothing at Stake, ステーキングに特徴的な攻撃です)対策済みのSPV(Simple Payment Verification)ウォレットは、この問題を解決するためにステーキングにかかわるデータ、具体的にはどのコインがステーキングしているのかについての情報(UTXOのルート)をブロック(ヘッダー)に追加することでSPVウォレットがチェーンを検証できるようにします。 - 新しいステートレスGUIウォレット — Project “Soma” :
Go クライアントのデザインを変更し、ステートレス検証モード(データを保存する必要がないもの)を実装します。フルノードはトランザクションのインプットのMerkleルートを与え、ステートの保管は不要になります。 - Sharding の実装 — Project “Nucleus” :
ShardingはPhore Blockchainを複数のサイドチェーンに分割します。それぞれのサイドチェーンは別のコンセンサスルール(スマートコントラクトが利用できるチェーン・現在のチェーン・他のチェーンなどと分割できます)を持つようになり、それ以降ハードフォークなしにPhoreを開発できます。ShardingはPhoreにおいて非常に大きいスケーリング効果を与えます。 - プライベート・スマートコントラクト — Phore Synapse :
Phore SynapseはPhore Blockchainでのスマートコントラクト実装を可能にするもので、”Nucleus”のShardのあるタイプとして組み込まれます。
分散型アプリケーション:
- Phore Marketplaceの正式リリース:
オープンβから正式リリースにするためのバグ修正・新機能を含みます。 - Phore MarketplaceにセキュアなSPVウォレットの統合:
Project “Axon”におけるセキュアSPVウォレットをMarketplaceに統合します。 - Phore Marketplaceにおける複数の暗号通貨サポート:
Phoreのみでなく他の暗号通貨も追加します。 - Phore Marketplace での暗号通貨トレード:
Phore Marketplaceで分散型暗号通貨取引(DEX)をサポートする機能を追加します。 - Phore Marketplace 審査済モデレーター:
Phore Marketplaceでの紛争を解決するために、審査されたモデレーターを利用可能にします。 - 分散型クラウドファンディング導入:
Phore Marketplaceに分散型のKickstarter or Indiegogoのようなものを導入します。優れた発明・サービスを提供できる個人・企業はPhoreのプラットフォームを用いて従来のプラットフォームよりはるかに安い料金で資金調達できます。 - Phore Marketplace モバイルアプリ:
Phore Marketplaceをモバイルアプリでリリースします。PCが一般的ではない途上国で特に有用です。 - Phore Marketplace ウェブアプリ:
ウェブブラウザからPhore Marketplaceにアクセスできるようにします。
その他の項目:
- ホワイトペーパーv3.0: Phoreホワイトペーパーは現在のビジョンに合わせ更新されます。
- Point of Sale システム(POS)とATMへの統合: PHRは小売り用途向けのPOSシステム・利用性向上のためのATMのネットワークに統合されます。
- HDウォレット: 一つのシードワードからウォレット全てを保存・復元できます。
- 再使用可能な支払いコード: 支払いコードはPhoreユーザーがリストを共有し連絡先のリストを作るために用いられます。利便性の向上のため導入されます。
- トランザクションのプライバシー機能の向上: 既存のPhore ブロックチェーン上に追加のトランザクション機能を導入することでゼロコインプロトコルと通常のトランザクションをよりプライベートに出来ます。
今後数週間・数か月でこれらのプロジェクトについて詳細を発表します。
以後アジャイルロードマップに移行し、定期的にWebサイトなどで開発状況の積極的なアップデートを提供します。リリース予定日はリリース前1~2週間前に発表されます。この移行は、開発リソースの柔軟な移動・コミュニティのフィードバックへの迅速な対応のためで、機会を逃さない開発ができるようになります。
事前のクォーターのプランをリリースするのではなく、進捗・優先順位を頻繁に更新します。新しい開発目標は、コミュニティの意志、業界の動向、利用資金・リソースに応じて追加・優先順位の変更が行われます。その結果、一部の機能は早期に提供され、優先順位の影響で一部は後に繰り延べられることが起き得ます。途中で驚くような特徴が現れるかもしれません。
私たちは、コミュニティ・関係者からのフィードバックをいつでもお待ちしています。Discord, Telegram, Twitter などで質問・コメントをお待ちしています。