Cポップを聴いてみよう!

Cポップというのは、Jポップが日本のポップということで、chinese popのことになります。ただchineseの意味が少しイメージと異なって、中国語で歌うポップというのが近いでしょうか。中国のみならず、香港、台湾、シンガポール、マレーシアなどなどの中国語のポップをひとまとめにしたものになります。中華圏ポップともいえますが、なんか堅苦しく思えたり、違和感があったり、そんなわけで一番政治的に意味がフラットなCポップを使います。

さて、一時期、香港の映画が流行ったように、音楽も頻繁にアップデートされる地域があって、台湾がその地域にあたります。割と規制の多い本土とちがい自由に文化に触れることができるのもその要因かと思います。台湾以外だと、シンガポール、マレーシアあたりも多いですね。

そんな台湾もすこし前までは、メジャーのアーティストがほとんどで、バックのミュージシャンもちゃんと大学で音楽理論をまなんだエキスパートばかり、しっかり作り込まれているスキのないポップスがおおかったのですが、最近はインターネットの恩恵にあやかってか、インディーのアーティストがちょくちょく出てくるようになりました。


というわけで、前置きが長くなりましたが、そんなCポップのシーンで気になるアーティストをまとめてみます。

魏如萱

椎名林檎など日本のポップへの影響が垣間見える台湾の女性シンガー。ポストロックや、クラブミュージックに対する志向性といった実験精神もあるのに、歌もうまいという何でもできる人。最近出した台湾の人気バンド、五月天のカバーでも、彼女の音楽的な傾向が他とくらべて異質なのがわかります。インディーのバンドも彼女の音楽性に近いバンドが出てきて、影響力も強くなってきています。

白安

StreetVoiceという中華風Myspaceから、出てきた台湾の女性SSW。ハスキーだけど、発音が独特という某芹那あたりに近い歌声に好き嫌い分かれることが多いものの、アルバムでは、NYの実験ジャズバンド、Archie Pelagoと制作したり、無視できない存在に。こちらも打ち込みをうまく混ぜたり、東京インディーあたりとも共振する音楽性を感じます。

程璧

台湾ばかりなので、中国本土より。原研哉デザイン事務所に勤務してたこともあってか、日本人も好きそうなアコースティックな音楽を奏でる。最近だと、後で解説する莫西子詩をプロデューサーに迎えたややエキゾチックなアルバムを本土版Myspaceな虾米より出したり、本土版グラミーな華語金曲奨で新人賞を取ったり今後が楽しみな一人。

岑寧兒

李宗盛で作曲を学び、陳奕迅のサポートシンガーとして話題に。カナダに留学してたこともあってか、他のCポップ勢とくらべて、日本人の僕たち(というか、30代前半の私)と感覚が似ている女性シンガー。90年代末の匂いをほのかに感じる歌になつかしさを感じていたら、タヒチ80のカバーを見つけて、すごく納得。

李霄雲

オーストラリア出身という女性シンガー。2015年にだしたアルバムは、メロディーが少なめで歌詞も言葉遊びをしているようなかなり実験的なアルバムでしたが、インディーR&Bからの影響をうまく消化していて、とても印象にのこりました。

吴莫愁

虾米での90年代生まれのアーティストとのコラボレーションアルバム、「90后力量」や、映画「捉妖記」の主題歌などで2015年一番話題になった女性R&B歌手。歌唱力が本土の他の歌手とくらべてズバ抜けて高く、もっとコミカル路線じゃないのも聴きたいなぁ。顔がそれほど良くないので、蔡依林などにくらべ、安心して聴けるのもポイント。(なんのこっちゃ)

五條人

本土のロックバンド。海豊語という馴染みのない方言で唄われる歌に、田舎のおっちゃん臭さを感じてしまったり。サイケデリックな音色もノスタルジーに還元して、本土オリジナルなロックでかなり好感触なのであります!アメリカとか南米とか、アフリカ、アジアといろいろな国の音楽は漁りましたが、なかなかこれは見かけなかったタイプですね。

莫西子詩

こちらは、イ族のフォークシンガーで、2014年あたりにテレビに出てきて話題になりました。高音域のまじった独特の歌い方でギターをかきむしる姿に中国本土の漢族も、テレビの前でアイヤーといっていたことを思うと、すこしおかしいのですが、こういうタイプも受け入れられるのだなぁと。サポートも、笛と鼓だったり、かなり自然体なのですが、どこまでが土着の風習なのか、興味が湧きますね。

火星電台

陳奕迅「Rice & Shine」への楽曲サポートで個人的に注目しているユニット。EDMではないクラブ音楽のエッセンスがあるアーティストは極めて稀少な存在。次にどういう曲を出してくるのか楽しみです。といっても、その前の楽曲提供した周迅は、2005年…。

LU1

nujabes以降のメローなヒップホップにのるLA在住のラッパー。LA在住ならもっといろいろ取り入れてほしくもありますが、中国語での自然体のラップはおもしろいですね。アジア代表として、先輩gavintoo(白天不亮)とともにもっと頑張ってほしいですね。

盧廣仲

台湾でハーフパンツといえば、この人!台湾の渋谷系リバイバルの代表。サマーソニックにでたりと、日本ではいま一番有名でしょうか(それでも、低いね)。コミカルな歌もいいですが、ゆったりした歌こそ、彼の本領。日本でPV撮影したり、親日家も多いのも台湾のアーティストの特徴でしょうか。

邱比

もともと舞踏を学んでいたこともあってか、具体音楽のような実験性の高いトラックを量産するトラックメーカー。でありながら、歌も歌う台湾のSSW。一貫した美学を感じるミニマルなPVは見入ってしまいますね。台湾から、唯一、虾米のコンピレーションに選ばれています。


いかがでしたでしょうか。

男女6組づつ12組紹介しました。なかなか情報がないですが、まだまだおもしろい方々がいるのが、12億人マーケット、Cポップの闇。Apple Musicでも、すこしづつですが充実してきていますので、ググるなりして、お気に入りのアーティストを見つけてみてください。


下にプレイリストへのリンクを貼っておきます。

Apple Musicを使っているかたは、お試しください。