Sitemap

講演報告:ヘリテージマネージャー講習会@金沢市

2 min readFeb 20, 2020

1月の金沢講演は、おかげさまで30人以上のご参加を頂きました。ありがとうございました。

講演後にディスカッションの時間を作って頂いたのですが、金沢の方がまちについて心配されていることを伺うことができました。

北陸新幹線が開通して東京の資本が入り、金沢の古民家が投資対象になっているようで、ブームが去ったらどうなるのか、どうしたらいいのかというご意見を頂きました。手持ちの思考では大した回答ができなかったのが心残りです。

確かにいま、金沢を含む北陸のカルチャーは注目され、消費されていますが、やがてそれも落ち着き、悪く言えば「飽きられる」局面が来ると思います。しかし、たとえ飽きられ、人出が少なくなっても、魅力的なまちなみや建築は残るので、金沢が凋落することはないと思います。

ブームに乗っかると後で大変だと思いますが、それはどんなブームでも同じです。団塊の世代を受け入れるためにできたニュータウンも管理が難しくなってるし、再生エネブームに乗っかったソーラーパネルももうじき問題になるでしょうし、空き家活用もいい加減な改修で人集めてたら地震で倒れて責任問題が噴出すると思います。

投資家なら波に乗って稼いで行けば良いですが、私たちのように残るものに責任を持つ人種はそういうわけにいかないので、ブームに乗ってはいかんですね。

みんながやってることは避けて、誰もやらないことを誠実にやりとげる。これに尽きるのかなと。

これまで北陸は地勢的にも、主流から少し距離を置くことができていたように思います。雪が降ったら尚更、家から出られないし。北陸新幹線が通って、温暖化で雪も減るのかもしれないけど、自信を持って独自路線を突き進んだらいいと思います。

応援にきてくれた息子のきょうちゃんは、興奮しちゃって早々に退席。笑。ハイハイとつかまり立ちができるようになりました。かわいすぎる。

--

--

Ryunosuke SHIRASAKA
Ryunosuke SHIRASAKA

Written by Ryunosuke SHIRASAKA

株式会社リージョン・スタディーズ代表取締役/一級建築士

No responses yet