サイエンスアゴラ2009(4日目)

2日目、3日目と行けなかったサイエンスアゴラ。最終日の4日目は何とか行くことができた。それにしても、1日目と比べても更に活気のない会場。特に「オススメ」のついている「シルク・ド・さいえんす」などは、パンフレットを残して事実上撤収しているじゃないか!
 
1. 科学を伝えたいあなたに―科学ジャーナリスト塾の取り組み―
 
午前中は、いろいろ迷ったがこれに参加した。去年も参加したのだが、そのときは中途半端な完成度の塾生のラジオ作品や映像作品の中間発表が行われただけで、「なんだこれ」という感想しかなかったからだ。とはいえ、この分野では先駆的な取り組みであり、豪華講師陣とかノーベル賞の白川氏の受講とかで、かなりステータスの高い塾であることも事実。いざ参加してみると、作品は去年よりもずっと完成度が高く、結構良かったと思う。できれば、どうやって制作したかとか、制作の苦労話や裏話などが聞きたかったのだが、残念ながら作った本人が来ていないという作品もあった。しかしながら、作品以上に、JASTJ理事の藤田氏の名司会ぶりには本当に驚嘆した。会場には小出五郎氏など、科学ジャーナリズムの大御所が何人かいたが、そういった方々に何の遠慮もなく突然話題を振りつける、あの司会術は本当にすごいと思った。それにしても、フロアからの質問が殆どなかったのはなぜだろう?
 
2. シンポジウム「わたしたちの未来を拓くサイエンス―地球・くらし・いのち―」
 
午後は内閣府総合科学技術会議のシンポジウムに参加した。ほぼ満席で、客層もスーツ姿の中高年層が多く、サイエンスアゴラの他のイベントとは少し違う重厚な雰囲気だった。午前中には第4期科学技術基本計画に関する市民団体のワークショップが開かれたようだが、そこでの議論を持ち込むにはちょうど良い時間に設定されていたと言えよう。いずれにせよ、日本の科学技術政策に関する最も重要な会議のシンポジウムであり、その方向性を押さえておくことは基本だと思う。最初に餌取章男氏が基調講演を行い、第3期基本計画の成果の一部を紹介した。次に各パネリストによる短いプレゼンが行われ、パネリスト同士による議論(実際には殆ど行われなかった。お互いへの遠慮だろうか)、会場全体での議論と進んでいった。しかしながら、会場からの質問に対して、パネリストの1人である北澤JST理事長が多く答えていた(答えさせられていた)。科学技術に対して直接出資をする機関だからということだろうか。しかし、本来ならば総合科学技術会議がどんな研究に投資すべきかの方向性を決めるのであって、JSTはその実施機関の一つに過ぎないはずなのだが。私は総合科学技術会議としてどうしたいのかという方向性を聞きたかったのだが、今回のシンポジウムではそれがあまり見えてこなかったように思う。テーマがあまりにも漠然とし過ぎていて、会場との議論も拡散していたように思える。さらに、パネリスト同士が議論の方向性をあまり共有できていないように見受けられた。特に、パネリストの大和氏のプレゼンは、あれでは自分の研究の宣伝と見られてしまっても仕方ないのではないか。
 
 
ちょっと辛口な感想を書いてしまったが、全ては来年もっと良いサイエンスアゴラが見られることを期待してのこと。そしてできれば自分も何らかの形で「つくる」側に参加できればと思っている。

http://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/reports/

ブログ「たまには地球(した)を向いて歩こう。」2009.11.03より再掲

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