理化学研究所横浜研究所、神奈川県立川崎図書館共催サイエンスカフェ「ゲノムってどうやって調べるの?どう役に立つの?」

理研横浜研究所と神奈川県立川崎図書館が共催するサイエンスカフェの第2弾に当たったので行ってきた。
 
ゲストスピーカーは理研横浜研究所のオミックス基盤研究領域ゲノム機能研究チームのピエロ・カルニンチさん。イタリアのご出身で、来日15年で日本語が堪能。今回も話題提供から質疑まで全て日本語でこなされていた。母国語でもどんな質問が飛び出すか分からないのがサイエンスカフェ。母国語以外でやったらさぞ大変だろうと思う。
 
最初に、遺伝子、DNA、ゲノムについてやさしく説明して頂いた。人間の細胞1個から取り出したDNAを全部つなぐと1.8mにもなり、1人分(大人)を全部つなぐと地球と月を3000往復できるといった面白い話もあった。DNAからどのようにアミノ酸ができるか(翻訳)、DNAがどのように複製されるか(転写)、それぞれにRNAが重要な役割を果たしていることが説明された。そう、今日の主役は実はRNAなのだ。
 
これまでは、DNAが主でRNAは補助的な役割しかないと思われてきた。しかし、近年になって、RNAにはもっと重要な役割があることが分かってきたそうだ。
 
また、ゲノムの分析については、分析機器の急激な進歩もあって、安く高速に調べられるようになってきており、近い将来医療への活用も期待されているそうだ。
 
質疑でも何人かの方から言及があったが、ゲノムは科学捜査にも利用されている。ゲノムが簡単に調べられるようになると、病気の治療には役立つかもしれないが、それこそ究極の個人情報と言えるのかもしれない。「全人類バーコード化」なんていう未来を想像すると、悪用されないかちょっと心配になる。ゲノムについては、科学技術社会論の専門家も交えた市民との対話が、今後ますます求められるのではないだろうか。
 
http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/kawasaki/information/science_cafe023.htm

ブログ「たまには地球(した)を向いて歩こう。」2010.09.18より再掲

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