第37回三省堂サイエンスカフェ〔日本農芸化学会シリーズ(12)〕

三省堂書店神保町本店2階にあるUCCカフェコンフォートで開催されたサイエンスカフェに参加した。テーマは「タンパク質のリサイクルと私たちの体の調子を整えるしくみについて」で講師は(財)東京都医学研究機構 東京都臨床医学総合研究所 カルパインプロジェクト プロジェクトリーダー 参事研究員の反町洋之氏、コーディネーターは毎日新聞科学環境部記者の西川拓氏。
 
反町さんはこのような場で話すのは初めてとのことだったが、終始わかりやすく、にこやかにお話しされたので、大変リラックスして聴くことができた。
 
生物の体をつくるタンパク質は絶えずアミノ酸に分解されてリサイクルされている。このタンパク質を分解する酵素には4種類あり、そのうち「カルパイン」という酵素は、様々な臓器の中でタンパク質の一部を切除してその機能を変換・調節する働きをしている。ちなみに、カルパインのカルはカルシウムのカルで、ふだんは機能しないがカルシウムがくっついた時だけ機能する。例えば、カルパインがうまく働かないと筋ジストロフィーや胃潰瘍になるという。
 
このサイエンスカフェ、いつものことながら高度な質問が多くてついていくのが大変なのだが、やりとりの中で例えば、酵素は経口摂取してもそのまま体に吸収されないとされているが例外もあるらしいといった興味深い話が引き出されたり、タンパク質のこともまだまだ分かっていないことが多いらしいということが分かったりして面白かった。
 
ただ、もうちょっと時間が長いと良いのだけれど。

ブログ「たまには地球(した)を向いて歩こう。」2010.10.23より再掲

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