防災研究フォーラム第10回シンポジウム「地震・津波災害軽減のために~東日本大震災から学ぶ~」

防災研究フォーラム第10回シンポジウム「地震・津波災害軽減のために~東日本大震災から学ぶ~」に参加しました。
 
参加したのは午前中だけでしたが、なかなか有意義なものでした。印象に残ったことをメモしておきます。
 
・東北地方太平洋沖地震・津波の実体 佐竹健治(東京大学地震研究所)
 
沖合津波計の記録から、東北地方太平洋沖地震は貞観地震タイプのプレート間地震と明治三陸津波タイプのいわゆる「津波地震」(地震動の割に大きな津波を発生させるような地震)が同時発生したような地震だった、そうです。
東北地方太平洋沖地震の解析により、津波の予測が難しく実態の良く分かっていない「津波地震」に関する研究が今後進むことを期待したいと思います。
 
・東日本大震災と復旧・復興 河田恵昭(関西大学社会安全学部長)
 
復興に向けた問題点、特に地元自治体の人が足りないこと、新しいまちづくりに向けた合意形成の難しさについての指摘がありました。地元の人間でなければ分からないこと、できないことがたくさんあると思います。よその人間でもサポートできることが何かあれば良いのですが…なかなか難しい問題です。
 
・地震調査研究推進本部の長期評価について 北川貞之(文部科学省地震・防災研究課地震調査管理官)
 
従来の固有地震という考え方に囚われず、新しい知見も取り入れた評価手法の導入を検討しているとのこと。個人的には、そもそもこの長期評価自体がどれだけ防災に活かされているのか若干疑問ですが、この長期評価のために様々な機関の保有するデータが一元的に集まり、地震学に新たな知見がもたらされる可能性もあると思いますし、囚われないようにしようという姿勢自体は評価できると思います。

ブログ「たまには地球(した)を向いて歩こう。」2012.01.28より再掲