シニョリッジという錬金術的なやつ

シニョリッジとは、通貨発行益のことです。

通貨発行益とは、政府・中央銀行が発行する通貨・紙幣から、その製造コストを控除した分の発行利益のことである。

つまりですよ、500円を製造するのに、40円かかったら460円の利益、1万円製造するのに、20円かかったら9980円の利益ということです。

お金をつくればつくるほど利益が出るわけですね。これはすごい、まさに錬金術です。

みなさんご存知の通り、貨幣を製造するのは日本政府、紙幣を発行するのは、日本銀行(印刷しているのは、独立行政法人国立印刷局ですが)なのです。

実は、貨幣と紙幣で通貨発行益の扱いが少し異なっています。

日本政府の場合は、そのまま歳入へ

貨幣の場合は、通貨発行益=額面価値-製造費となり、それはそのまま国の利益として計上されます。そのため、政府の収入である歳入は以下のようになります。

歳入=税収+国債+通貨発行益

500円を1億円分、製造したとすると、通貨発行益は、1億円-(40円×215,000)=9,140万円となるので、無視できない収入です。

※500円の実際の製造費は、43円ほど

これで通貨をつくりまくれば、もうかりまくる!となりますが、まぁそんなことをして市場に通貨があふれるとインフレになるので、そうもいかないですよね。

日本銀行の場合は、負債に計上される

これは、紙幣である日本銀行券が、一種の約束手形だからである。そのため、バランスシート上は、負債の部に計上されることになる。

では、紙幣の場合は、通貨発行益がないのかというとそうではありません。約20円ほどで得た、1万円を国債の買い取りなどで運用することで、それ相応の利益を得ることが可能なのです。

1万円の紙幣を20円で発行した場合、約9980円の運用利回りが得れる、つまり9980円の通貨発行益を得ると言えるわけです。

というのが、ざっくり通貨発行益というものの話ですが、なぜ貨幣の場合は、直接収入として計上できるのかの明確な理由はわからないので、誰か教えていただきたい気持ちです。