ブロックチェーン技術の4つのステップ。次のキーワードは、Cross-Chain。

Bitcoin関連企業の中で最も偉大な開発者の1人であるJeff Garzikが語ったブロックチェーン技術の歩む4つのステップについて考えてみたい。(元記事)彼は、Bitcoin Coreの開発者でもあり、Bitpayをはじめとする様々な企業に関わっている。現在は、サービスレイヤーの価値を提供する企業として、エンタープライズ向けにブロックチェーンの導入を容易にする「Bloq」を創業している。

彼によると、今、ブロックチェーン技術はステップ3からステップ4への移行期だという。では、彼の言う4つのステップについて見ていこう。

ステップ1:最初のユースケース「Bitcoin」

“Step One is digital currency, the very first use case of blockchain,”

これは言わずもがな2008年に登場したBitcoinである。このブロックチェーンのユースケースが、大手の金融機関から技術オタクにいたるまで、その可能性を示唆することになった。

ステップ2:金融機関による活用とデジタルアセット

Step Two, Bitcoin has already surpassed, includes companies researching how digital currencies ‒ or tokens ‒ can be used in interbank transfers.

Bitcoinの有用性が認知され、金融機関がより効率のよい銀行間送金の方法として検証が行われると言っている。これはアルトコインのプロジェクトでいうとrippleなどが該当するだろう。

また、日本でもテックビューロ社のmijinが住信SBIネット銀行と実証実験を行ったり、米chainも三菱UFJ銀行とパートナーシップを組むなど、この動きは強まっているようだ。

ステップ2が推し進められることで、クレジットカードやデビットカードの利便性は向上し、未だに要求される書類へのサインや取引完了までに数日待つ必要がなくなる。これは好ましいことだろう。

彼は、ステップ2を次のステップ3と比較する意味でも以下のように言い換えている。

“Step Two is digital assets, where you have financial institutions putting digital assets on the blockchain.”

そして、ステップ3をこのように語っている。

ステップ3:新しい所有のあり方「スマートプロパティ」

“Step Three is smart properties, putting physical assets on a blockchain, whether it’s a jet, a boat, a plane, real estate or something like that.”

ジェット機からボート、土地にいたるまでスマートプロパティ、つまりその所有者をスマートコントラクトを用いたブロックチェーンで管理することができるようになる。

これはslick.itをはじめとするプロジェクトが、実際にその可能性を示している。数年前からは、理論上は可能であることは叫ばれていたが、多くのメディアは眉唾ものという反応だったが、未来の都市がIoTとブロックチェーンの融合により実現されるのは時間の問題かもしれない。

そして、彼は現在ブロックチェーン産業は、新しい境地、ステップ4へと向かっていると言う。

ステップ4:クロスチェーンによるスマートコントラクト

“Step Four ties all of that together into a mesh network of cross-chain smart contracts that guard the assets and the assets mature,”(※一部抜粋)

ステップ4では、物理的な財産からデジタルアセットに至るまで、単一のブロックチェーンによらないスマートコントラクトの広大なネットワークによって管理される。

この動きは、Ethereumコミュニティのスマートコントラクトを応用したいくつかのプロジェクトにより進められるだろう。また、Rootstockを代表とする類似テクノロジーにより、Bitcoinサイドでも同様のことが起こると、語っている。

さてここまでGarzik氏の語るブロックチェーン技術のステップについて見ていった。これから日本でもステップ3、ステップ4に当たるスタートアップが生まれてくるだろう。

Bitcoinをはじめとして様々なコインが生まれ分散よりむしろ分裂してきた暗号通貨経済圏を、単一のブロックチェーンや基盤に依存しないサービス群が、補完し統合していくのでは、私は考えている。どちらにせよ、今後のキーワードとして”Cross Chain”が肝になってくるはずだ。

テクノロジー基盤としてのブロックチェーンの進歩は、ほぼGarzik氏の示している通りだと思いますが、その上のコンテンツの部分については、まだまだブルーオーシャンなので、ビジネス側の人間としては、想像の膨らむ話です。いろいろなビジネスの可能性について、考えていきたいところ。