RedDotRubyConf 2017 に参加、英語で発表してきました

ma2ge
11 min readJul 9, 2017

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RedDotRubyConf Organizers & Speakers https://www.flickr.com/photos/reddotrubyconf/35381189752/

TL;DR

RedDotRubyConf は多様性があって参加しやすいので、海外カンファレンスに挑戦したい方は候補に入れよう。CFP 送ってみよう。

参加経緯

日本だけでなく世界を意識したいという気持ちが以前から何となくあって、いずれは海外技術イベントにも参加、交流してみたく、海外カンファレンスを意識していました。一方で単に参加するだけでは家族承認を得るのが難しいので何かしら結果の残せる発表はセットで考えていました。特に発表者に選ばれるとカンファレンスにもよりますが大抵チケットが無料になるので、家族承認のハードルが1つ下がります。しかし実際の行動という意味では正直なところ何もできていませんでした。そんなところへ現職の同僚でもある森さんが昨年の RedDotRubyConf 2016 で発表していて、更にそのことについて共有してくれ刺激を受けました。その後は RedDotRubyConf への CFP 応募を目標の一つに入れ CFP へ応募、運良く受諾されたので参加という流れでした。

挑戦を決めたものの当時忙しかったりで CFP の締め切りに気づいたのが直前。慌てて RubyKaigi に以前応募した LT 向けの CFP を拾ってきて、そのとき落選したフィードバックを元にブラッシュアップ、英語を直して応募という感じで勢いで申し込みました。RedDotRubyConf は7分と30分コースがあり、出来れば30分コースも狙いたかったのですが、しっかり計画しておかないと難しいですね。ちなみに RubyKaigi は何度も落選しています。ちょっと話は逸れますが CFP はとにかく送る、改善して送り続けるというのがチャンスを得る上で大事だと思います。

海外カンファレンスに参加してみて

無限コーヒー。これは一杯一杯抽出してくれて美味しい。

朝、昼、おやつに、2日目の夜はパーティ、と食事が提供されるので、丸一日会場にいる感じです。正直なところスライドの準備であまり下調べの時間が取れていなかったこともあり、会期中の食事を気にしなくて良かったのは助かりました。

参加者ですが日本人の方が10名くらいはいたと思います。後々聞いたところでは年々増えてきているそう。ただ折角の海外カンファレンスですので勇気を持って世界中からやってくる参加者の方に話しかける方を重視しました(日本の方には英語で疲れた脳を時々リフレッシュしてもらいました 🙇)。シンガポール自体かなり多様な国の方々がいるようで、カンファレンスも本当に様々な人種の方がいましたし、発表者も男性、女性関係なく色々で多様性重視の Ruby っぽくでいい感じ。そんな中で気付いたのはそれなりにボッチな人がいるってことで、やっぱり海外から集まってくるとなるとそりゃ一人の人もいるよね、と。そういった方はほぼ自分と同じ境遇なので比較的話しかけやすいです。あと RubyKaigi に参加される海外の方の気持ちってのを体感できたのは良かったかもしれないです。次の RubyKaigi には今までとは違った気持ちで参加できるかなと。

Tシャツ。ロゴがかっこいい。

そういえば RubyKaigi がインターナショナルカンファレンスというのも海外カンファレンスに興味を持ったきっかけの一つではあります。RubyKaigi と海外の物では何が違うのか?というのも今回参加して見てきたいものの一つでした。結果としては RubyKaigi はかなり海外カンファレンスに近いのだなと感じました。試しに海外から来た人たちとずっと喋り続けて、参加するセッションも英語圏の方のものを全部選ぶとかすれば、ほぼ海外カンファレンスと同じになると思います。海外カンファレンスに興味はあるけど、実際に海外へ行く前にどんな雰囲気か理解したい方にはオススメなのかもしれません。

発表についてはどれも興味深かったし、面白かったので、敢えて一つだけ上げるとすると、Jun Qi Tan さんの発表がインパクトがありました。内容は Ruby のオブジェクトモデルについてで結構難しい内容でしたが、とにかく絵が可愛くて難しい内容にもかかわらず頭に残る良い発表でした。

Swag も色々。GitHub ステッカーはアーロンさんからも頂いたり。

参加するにあたってあると良いものはジャケットとSIMカードです。会場がかなり寒かったので寒がりの人は羽織物が必需品です。SIM は Wi-Fi 使うのに一時的なパスワード送信で必要だったり、あるとないとでは全然違うと思います。値段も15〜30🇸🇬$と比較的お手頃です。今回 SIM フリー端末を持って行かなかったのでかなり後悔しました。逆になくても良かったのは、Mac の電源アダプタにつける電源アダプタ延長ケーブルでした。会場の座席下に一個ずつ電源があって、Mac のアダプタとシンガポール用の変換プラグを繋げれば普通に繋げることができるためです。

海外カンファレンスでの発表について

スピーカーは3万円くらいのチケットが無料になるだけでなく、スピーカーディナーというものが1日目にあり、そこで発表者とオーガナイザーで食事を共にすることができました。発表前に仲間ができた感じで大変心強く嬉しいものでした。オーガナイザーの方もとても親切にしてくれて助けてもらいました。ディナーの内容も色んな国の料理を好きに食べられる豪華なところでした。

ローストビーフは注文すると塊肉から切ってくれた。ビールはなぜかアサヒスーパードライ。

発表の準備には結構な時間を費やしました。発表の構成、スライドの作成、発表で喋る内容を同僚のネイティブな方々にお願いして添削、発表の練習も何回もしました。それでも英語での発表は時間感覚が分からなくて5〜7分の間で行ったり来たりと安定しませんでした。そもそも英語についても不安しかなかったのでレアジョブで付け焼き刃的に練習したりしてました。

発表自体は登壇直後に軽く頭が真っ白になったのですが、練習していたということもあり、やりきることができたかなと思います。みなさん結構反応してくれて助けてくれたので何とかなったというのもありますが、課題点はありつつも自分らしい発表にすることができました。発表後も良かったよと声をかけてくれたり、面白いアイデアだねと言ってくれたり、発表で使った bundle-star npm 版を作る人が現れたりと、発表に挑戦して良かったなという体験が色々できました。

その他発表についてはこちらに簡単にまとめています。

2日目のアフターパーティでは発表したことで仲良くなれた方々と話したりして、あっという間に時間が過ぎて行きました。ちなみにこの時にはお酒も入っているし、盛り上がっているしで、みんな話すスピードに遠慮がなくなっていたので、ほぼ英語を聞き取れず脳みそが完全にお疲れ状態でした。

まとめ

公式サイトの写真が表している通り良い雰囲気の楽しいカンファレンスでした。初海外カンファレンスでしたがオーガナイザーの運営が素晴らしかったのもあり、存分に楽しむことができ、視野を広げることができて良い経験となりました。もし海外のカンファレンスに参加したい方がいたら参考にしていただければと思います。発表したい場合はとにかく CFP です。

Resources

・RedDotRubyConf 2017 | June 22–23 | Singapore https://www.reddotrubyconf.com
・RedDotRubyConf 2017 links & resources 😘 https://gist.github.com/cheeaun/8becebed6ec9220b653e47cbebfeef4c

シンガポールについてはこの RubySG コミュニティの作ってくれているまとめが大変役立ちました。感謝。
rubysg/singapore: Things to know about Singapore for our overseas friends! https://github.com/rubysg/singapore

過去に参加された方のレポートが参加するにあたって大変参考になったので以下にリンクを集めてみました。

2017

・RedDotRubyConf 2017 に行ってきました http://blog.agile.esm.co.jp/entry/2017/07/12/120235

・RedDotRubyConf 2017 に参加してきました › なんか書いていこうぜー.com https://muryoimpl.com/blog/2017/07/01/reddotrubyconf2017/

2016

・I talked about blogging benefits at RedDotRubyConf | No Programming, No Life! http://blog.morizyun.com/blog/ruby-blogging-benefit-lighting-talk-red-dot-ruby-conf/
・RedDotRubyConf 2016 について — Qiita http://qiita.com/cuzic/items/56be8bb42b6b3d128d5a
・RedDotRubyConf 2016 Day 1 — HsbtDiary(2016–06–23) https://www.hsbt.org/diary/20160623.html

2015

・Rubyist Magazine — RedDotRubyConf 2015 レポート http://magazine.rubyist.net/?0051-RedDotRubyConf2015
・RedDotRubyConf 2015 Day 1 — HsbtDiary(2015–06–04) https://www.hsbt.org/diary/20150604.html

2014

・RedDotRubyConf 2014に行ってきた&発表してきた — たごもりすメモ http://tagomoris.hatenablog.com/entry/20140701/1404202613
・[rdrc2014][ruby] RedDotRubyConf 2014 1日目 — HsbtDiary(2014–06–26) https://www.hsbt.org/diary/20140626.html
・RedDotRubyConf 2014に行ってきた | chikathreesix http://chikathreesix.com/?p=246

2013

・Rubyist Magazine — RedDotRubyConf 2013 旅行記 http://magazine.rubyist.net/?0043-RedDotRubyConf2013
・RedDotRubyConf 1 日目 — HsbtDiary(2013–06–07) https://www.hsbt.org/diary/20130607.html

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