Django Congress JP 2018 を開催。削ぎ落とすイベントづくり。

Mami Enomoto
5 min readMay 28, 2018

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“Django のカンファレンスを日本でやろう”ってキックオフをしてから約半年。先日、Django Congress JP 2018を開催しました。カンファレンス当日はもちろん、今回運営スタッフとして参加して、イベントづくりも含め、とても楽しかったです。スタッフ、発表者&参加者のみなさん、会場スポンサーのサイボウズさん、後援のPyCon JPさん、ありがとうございました。

各セッションのレポートは、参加者のみなさんにお任せして、スタッフとして参加した運営の話を書いておきます。

参加のモチベーション

Django Congressにスタッフとして参加した私のモチベーションは、まず、DjangoGirls へいつも協力・応援してくれる多くの方への感謝でした。何も知らない私が「DjangoGirlsをやりたい!」と言い出したのがちょうど3年前。多くを教えてもらって、沢山の方に支えられてきた3年間でした。今年は東京以外の地域でもワークショップの開催が予定されています。ここまでDjangoGirlsが来れたのも、多くの人が一緒にDjangoGirlsを育ててくれたおかげ。カンファレンスで、みんなに”ありがとう”って言いたかった。自分ができることをやりたかった。です。

それと、地図が大好きなドボジョ(土木女子)としては、GeoDjangoの話でワクワクしたかった。「需要はあるはずだけど、普段なかなか話す場がないDjangoのディープな話をしよう」というのが、このカンファレンス。それが私にとってはGeoDjangoでした。みんなが、ニッチ!と笑いながらもディープに話せる場ができたら、きっと楽しい!、と思って運営に参加しました。

ミニマルでやると決めたカンファレンス

初めてのカンファレンス、いきなりアレもコレもやるのではなく、 やらなくてもいい事はやらない方針で、5年続く1年目のカンファレンスという意識で準備を進めてきました。

今回のDjango Congressでは、私はWebサイトの作成とダイバーシティチェアを担当しました。普段、DjangoGirlsやシビックテックのイベント運営はやっているけど、「ミニマルでやる」って決めて運営した今回のDjango Congressは、メリハリがあって、運営としても面白かったです。

1月のスタッフ作業日。ロゴができた。

Webサイト

Webサイトはミニマルで、Github pages で公開しました。日英併記にして、英語のページを別に作るのもやめました。サイトにプログラムを載せてるので、当日はプログラムを印刷した紙さえ配らなかったのですが、特に大きな混乱もありませんでした。

ランチマップ

ランチ提供もやめました。代わりに、ランチマップを作って共有しました。おかげで、スタッフもゆっくりランチができました。スタッフ自身がイベントを十分に楽しめるって大事です。イベント全体に、時間と気持ちの余裕が出るので、トラブルも起こりにくくなる気がします。

Code of Conduct

Code of Conduct(行動規範)を定め、オープニングで時間をとってしっかりと共有されました。「Code of Conduct に同意できない人は参加できません。お帰りください。」って、そこまではっきりチェアから伝えられました。カタチだけのルールではなく、一人ひとりの参加を大事に想ってることを伝えて、そのための大事なルールであると全員と共有して、徹底することは重要ですね。
そのおかげか、問題もなく、みんなが快適にカンファレンスを楽しめたのではないかと思います。次回は、女性の参加や地方・海外からの参加など、さらに多様性が増えていくといいなと思っています。

ミニマルの効果

いろんなものを削ぎ落とした結果、みんなの満足度が上がったように思います。
動画配信も録画もないから、その場限りのセッションを真剣に聞きました。発表者はすぐにスライドを公開してくれたし、セッションを聞いた人はTwitterやブログで沢山共有してくれました。
通訳もないから、GoogleTranslaterをスマホでポチポチしてる人が隣にいたら、声をかけました。コミュニケーションが増えました。
一人ひとりが、カンファレンスにしっかり”参加”することができたと思います。

カンファレンスを終えて

Django Congressが終わって、頑張った感はあるけど、燃え尽きた感はないです。むしろ、カンファレンスでもらったパワーを、DjangoGirlsに繋げていこうと次に向かっている感じです。スタッフだったけど、参加者としてもみんなと一緒に楽しめたイベントでした。

「いいね!」「ありがとう!」「頑張った!++」ていう言葉が、終始Slackにもミーティングにも溢れてて、プラスのエネルギーが回っていました。運営スタッフのみなさん、ありがとうございました!
特に、毎月集まって作業する場を作ってくれたり、ゆるくも着実に前に進めてくれたチェアの@hirokikyさんには感謝です。いろいろと削ぎ落としたとはいえ、多くのタスクや意思決定を進めてくれて、スタッフみんなが動きやすい場づくりをしてくれて、本当にありがとう。

そして、参加してくれたみなさん、ありがとうございました。また来年も会いましょう〜。

さて、GeoDjango で遊ぼう。

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Mami Enomoto

シビックテックしたり、DjangoGirlsしたり。aiboと遊んだり。