ロールプレイのできるプロと、ロールプレイのできない私。

この文章は、Facebookのノートに友達限定で書いたものをMediumに転載したものです。
Excuse me, this story is only Japanese.
まえがき
昨日は現実逃避したかった。 水タバコ屋に行きたかった。 現金が無かったので、仮住まいの最寄り駅のスーパーマーケットで発泡酒とつまみを買った。
Ubuntuの日本語翻訳にライセンス的によろしくなく、品質も低い機械翻訳(どれくらいひどいかというと、「日本人」を「jap」と訳したままのもの)が紛れている騒ぎをTwitterで眺めながら、Twitterのいつ内野になるか分からない外野で色々宣ってた。
酒も効いてきたので、処方箋の睡眠導入剤は注意書き通りに飲まずに寝た。 それが昨日までの話。
今日またこんな時間に起きた。 最近早く目が覚める。 有り難いといえば有り難い、自由な時間ができて。が、昼間に眠気や疲れが来ることを考えると有り難くない。 今日もまたこんな時間に起きたから、今こうして帰り支度を軽く済ませてノートを書いている。
プログラマが知るべき97のこと+10のこと
「プログラマが知るべき97のこと」というエッセイ集が私は好きだ。専門学校卒業間際の頃にこれがちょうど出て、買った。読んだ。感動した。
私の心に残っているエッセイは以下。(いや、いま心に残ったものも或るかも知れない)
- [08] ボーイスカウト・ルール
- [17] コードに書けないことのみをコメントにする
- [26] 言語だけでなく文化も学ぶ
- [43] プログラミング言語は複数習得すべき
- [64] プロのプログラマとは?
- [66] いったんコンピュータから離れてみる
- [67] コードを読む
- [98] 命を吹き込む魔法
- [99] ロールプレイングゲーム
- [107] 名前重要
私は特に[99] ロールプレイングゲームに関してはいろいろ考えていた。いや、今も考えているのかも知れない。
ロールプレイ
私はビデオゲームのRPGも好きだが、それよりもアナログなテーブルトークRPG――特にCall of Cthulhu――の方が好きだったりする。
大体私が言い出しっぺなのでキーパー(ゲーム進行役)をやることが多いが、プレイヤー経験も無いわけではない。以下のようなキャラクターで冒険した。
- 「荒事は好きじゃない」という割には、神話的恐怖に触れると荒事に走る刑事(過去に同僚が目の前で神隠しに遭う事件に関わったことがある)ある廃墟のテーマパークで行方不明となった。
- 民俗学に詳しい姉を持つ華奢な女の子。自分の生まれた街の事を調べていくうちに神話的恐怖に関わってしまいつつ、別時間軸でその後の人生を歩むことを余儀なくされた。
- やんちゃな酪農家の息子。ある製薬会社の施設で行方不明となる。
- 希死念慮に囚われたクラッカー(コンピューター技術を使って悪いこと(主に他人の銀行口座の金額を操作するなど)をする人間)。ある日眠りについたまま起きなくなった。
では現実の私のロールプレイを見てみよう。
- 年下に喜んで自分の好きな事(主にコンピューター)を語る26歳男性
- 技術系勉強会に積極的に参加し、新しい知識を得ようとする26歳男性にわかデベロッパー
- コーディングスピードは亀より遅く、斬新なアルゴリズムも思いつかず、ただ椅子に座ってコードを睨んで、そのうち眠っている26歳男性にわかデベロッパーおよびコーダー
一番最後、
コーディングスピードは亀より遅く、斬新なアルゴリズムも思いつかず、ただ椅子に座ってコードを睨んで、そのうち眠っている26歳男性にわかデベロッパーおよびコーダー
これは望んで演じているわけではない、できるものなら改善したいし、改善するために心療内科に通っている。かといって上2つも演じているわけではない。純粋に自分をさらけ出してる。
理想のプログラマ
ここで[99] ロールプレイングゲームにもどる。
「理想のプログラマ」といった「理想の何か」になるために、本来の自分を変えて別な自分になる必要があります。しかし変身は痛みを伴うものです。本当に理想のプログラマになろうとすると、あなたの本来の性格や価値観、信条と衝突してしまうことも少なくないでしょう。私は本来「アーティスト」としてのプログラミングが大好きで、自己顕示欲を満たすために行動しています。あまり知られていない問題をちょっとおかしなやり方で解決して、自分の尊敬する人に自慢するためにプログラミングしたいのです。私は長い間「アーティスト」モードの自分と会社員モードの私のプログラミングを使い分けてきました。一時的に別のロールをこなしたり思考パターンを取り替えたりするときに「帽子をかぶる」と表現することがあります。私は「帽子」を使って本来の私と会社員の私のコンフリクトを回避してきました。この「帽子」の領域と時間を拡張して、いっそのこと「理想のプログラマ」を演じてしまうというのはどうでしょう。理想のプログラマを体験するロールプレイングゲームです。
ここで、私の理想のプログラマ像を紹介する。
- 遅刻はせず、居眠りはせず、目の前のコードにワクワクを抱きながら仕事をする
- 自分の持っている力を最大限発揮して定時で退社する
- 他の人とコミュニケーションを円滑にし、協力して良い物を作ろうとする。
現実はこうだ。
- 遅刻はする、居眠りもする、目の前のコードにワクワクを抱けずに仕事をする。
- 自分の持っている力を最大限発揮できず、どうやったら発揮できるか悶々と考えながら無意味に残業したり、答えの出ぬまま退社する。
- 他の人とのコミュニケーションを極端に怖がり、協力できずに質の悪いものを作っている。
お仕事中は淡々と理想のプログラマを演じてみましょう。本来の自分を変えるより、ずっと簡単です。迷ったら仕事だと思ってあきらめて演じてください。だって、仕事でしょ?
演劇は好きだ、見るのも、演じるのも(最も中学時代までの体験でしか無いが)。
でも、今、理想のプログラマを演じれていない。
大分むぎ焼酎「二階堂」CM 「砂丘の図書館」篇(2005)
「夢を持て」と励まされ、「夢を見るな」と笑われる。 ふくらんで、やぶれて、近づいて、遠ざかって…。 今日も、夢の中で目を覚ます。
夢はある。
叶えられてない自分が居る。
努力不足なのだろうか。
諦めが不十分なのだろうか。
ここで[66] いったんコンピュータから離れてみるを連想する。
離れるべきなのだろう
ここで重要なのは、30行以上あったコードが最終的にたった1行になったということではありません。コンピュータに向かい合っているうちは「もうこれ以上のものはできない」と,思っていた、ということです。
私は夢や自分の理想のプログラマ像に向かい合っていた。
もしかしたら、いや、今まさに「もうこれ以上のものはできない」と思っているのだろう。
一旦離れよう。自分の理想のプログラマ像に、趣味のプログラミングの時以外は、6年間全くなれていないのだから。
何か工場とかの流れ作業を、ただ淡々と、時間をやり過ごすような仕事をしよう。 そこで「ああ、プログラミングしたい」って思ったら、このワードを思い出そう。
お仕事中は淡々と理想のプログラマを演じてみましょう。本来の自分を変えるより、ずっと簡単です。迷ったら仕事だと思ってあきらめて演じてください。だって、仕事でしょ?
