Ben Horowitz流スタートアップカルチャー論

Masahiro Sameshima
4 min readMay 20, 2019

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Ben Horowitz(通称:おベン)がツイッターで新著の発表してましたが、発売は10月ということでそれまで待ちきれない為、彼がスタートアップカルチャー論で何を言いたいのか、勝手にトリビュートしたい。

個人的には以下2年前のa16z Summitでのプレゼンをベースにすると予想。概要をまとめてみた(個人の感覚で意訳してますので、ご了承を)

・経営する上で”カルチャー”が何より大事。(個人的には、負けないこと逃げ出さないこと投げ出さないこと信じ抜くこと、も大事だと思う)。ヨガ等の文化的・精神的なものでもないし、Corporate Values等でもない。

・“カルチャー”とは、(1)組織の全メンバーの行動の集合体。各人の行動は全メンバーを代表するものである。(2)各人に意思決定が委ねられた時に各人が取る行動。殆どの時間、各人が何をしているかトップは分からない。(3)トップが明確にする必要があるもの。

スタートアップの成功に必要な”カルチャー”。ではどうすればカルチャーを変えられるのか。

自分たちのカルチャー(強み)に沿った意思決定をする

スティーブジョブスがアップルに戻った時、周りの経営幹部全員はMicrosoftの様にOSライセンス事業にフォーカスすべきと主張。しかし彼はアップルの強みはインテグレーションにあると考え垂直統合すべきと反論。(当時CEOだったギルアメリオはその後辞任)

従前と真逆なルールでショックを与える

真にInnovativeでありたければ社内でイノベーションを引き起こそうとか言っても無駄。ルールを根底から変える必要がある。そこで、Mark Zuckerbergはエンジニアにとって常識的な”Fix Things”に対して”Break Things”と掲げてショック療法を行った。

外部から(無理だと思われるくらい)超優秀な人材を取り込む

Googleにはエンタプライズのカルチャーが全くなかった(まぁそうだよねw)。その為Microsoftに遅れをとっていたが、ラリーはエンタプライズ業界の第一人者であり、親会社Alphabetの取締役だったDiane Greeneを(子会社)Googleに招聘した。

会社の優先順位を体現する抜本的な意思決定を行う

ネットフリックスはストリーミング事業に参入を決める時、当時はDVDレンタル事業が売上100%を占めていたにも関わらず、同事業のメンバーをスタッフミーティングに参加させなかった。

尚、Netflixの様に既存事業と新規事業のジレンマをどう乗り切るのかについては、『両利きの経営』を一読してみるのをお勧めします

ベンチャーキャピタルANRIの鮫島です。普段は本郷のインキュベーション施設(#NestHongo)で暇してます。起業相談、テック系分野のインターン、お茶したいとかあればお気軽にDMくだされー

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Masahiro Sameshima

VC/ANRI/#NestHongo/Web is boring. High-Tech is interesting.