Marc Andreessenから起業家へのアドバイス 〜資金調達編〜

Masahiro Sameshima
4 min readJul 18, 2017

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a16zのMarc Andreessenから起業家へのアドバイスをまとめた以下ブログが秀逸だったので、まずは資金調達編からざっと。(意訳を含んでいるので気になる方は原文チェックしてみてください)

(1)スタートアップへの投資決定で何を重要視しているか?

スタートアップのステージによって異なる。

・シードステージ(創業直後)においては、ほぼ創業メンバーを見る。創業メンバーの過去の経歴やトラックレコードに基づき、彼らがユニークなプロダクトを作れるか否か。トラクションや財務計画などの数字はほとんど見ない。定量的というよりは、定性的な評価である。

・ベンチャーステージ(プロトタイプまたは初期のプロダクトはあるが、商業ベースで売上が立っていないステージ)においては、創業メンバーとプロダクトマーケットフィットの両方を見る。

・グロースステージ(プロダクトを商業ベースで販売して拡大しているステージ)においては財務データ、特にユニットエコノミクスを見る。

(2)起業家からピッチを受ける回数は?

年間に約2,000のピッチを受けるが、そのスタートアップに知り合いがいるとか他のVCの紹介等によるもの(warm introduction*)で、スクリーニングを経たものである。投資可能性のあるスタートアップは年間に約4,000社あるが、我々がピッチを受けない約2000社については、スタートアップに知り合いがいない、もしくは競合に既に投資している等の何かしらの理由があってピッチを受けていない。

ピッチを受けた2000社のうち、実際に投資するのは年間約20-40社なので、1-2% の通過率である。

USのトップVCは合計で年間に約200社に投資して、そのうち約15社が全体の90%以上の利益をもたらす。つまり、VCの仕事は自ら投資する20-40社のうち1社でも多くをホームラン案件にすることである。

USのトップVCでも自分達が投資できるのは、ホームラン15社のうちせいぜい2-3社である。よって、最高のVCであってもホームラン案件を見逃してしまうである。It's a humbling business!

*Marcはこれまで、会社へのe-mailで投資検討依頼があった会社(cold introduction)に投資実行したことは無いと述べており、warm introductionを重視してます。これは創業メンバーのnwtworking skillsを見ているからであって、意中のVCに到達できないようではnetworking skilssが弱く、スタートアップの成功確率は低いと考えられます。

(3)資金調達の際にイケてない投資家・VCを見極めるコツは?

創業メンバーは資金調達を検討しているVCのリファレンスを取るべき。私が創業メンバーだったら、そのVCと働いた経験がある人(エンジェル投資家や弁護士等)と可能な限り会うだろう。VCに聞けばそのリストをくれるだろう。

創業メンバーは多く質問したいだろうが、私だったらそのVCがプレッシャーのかかるタフな状況下でどのように対応するかにフォーカスして質問するだろう。スタートアップがうまくいっている時は、投資家は親身に相談に乗って、良くしてくれるもの。しかし、うまくいかないタフな時期に、VCの対応は分かれ、スタートアップの創業メンバーは投資家選びに後悔する傾向にある。

*VCのリファレンスの取り方について、日本ではVC側からリストをもらう方法はあまり聞いたことがなく、知り合いの起業家や他のVCからリファレンス取る、とかが多いのかなと。また、うまくいかないタフな時にVCがどう対応するかは直接聞いても正直には答えないと思うので、他のVCや知り合いの起業家に聞いてみる、もしくはそのVCの過去の投資先がどうなったか調べてみると良いと思います・・・

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Masahiro Sameshima

VC/ANRI/#NestHongo/Web is boring. High-Tech is interesting.