【明日、人生ブレークスルーします】11/29パナソニック戦前日

人生におけるブレークスルーは最高だ。
俺のブレークスルーとは新たな世界に突入する事である。
これまでの世界の壁を壊し新たな世界に飛び込む。
今まで見ていた世界が変わる。

こんな感覚である。

今年9月のオービックシーガルズ戦での勝利により、俺の人生はブレークスルーした。

それらを語る上でオービックシーガルズとの対戦の歴史を振り返りたい。

最初の対決は2011年の9月。

場所は東京ドーム。

オービックシーガルズは社会人アメリカンフットボールにおけるトップチームである。

俺の所属するライズは2009年に誕生し、2009年3部、2010年2部と階段をかけあがった。そして2011年、念願の1部リーグ初挑戦のシーズン。

ライズは一度解散したチームのメンバーが集まって2009年に誕生したチームである。前身のチームは2008年に日本一になっている。

ライズが誕生した2009年に俺はライズに入る。

「3年で日本一」

当時のチームのスローガンであった。俺らが3年で日本一になれば歴史を変えられる。

そして日本一に向けた初戦が強敵オービックシーガルズ。

結果を先に言うと19–24で負けた。そして、そこからオービックシーガルズの社会人4連覇のストーリーが始まる。

更に話を進めるとライズは2011年以降、6度オービックシーガルズと試合をし、すべて負けた。

話を戻そう。

2011年の最初の対決。

19–24で敗れた。

俺自身、この試合で人生ブレークスルーした。

負けた試合でなぜ?

新たな世界に飛び込んだのは試合前のロッカールームであった。

試合直前。

チーム全員で円陣を組んだ。

「ようやく戻ってきた」そんな言葉だったと思う。

チームの代表が話始めた瞬間、大の大人達が一斉に泣き出した。

最高の環境で最高の相手と試合ができる。
フットボーラーとしてこれほど嬉しい事は無い。
魂が震えた。
俺の中で何かが突き抜けた。

それまでの俺。

3部、2部の時は仕事を理由にフットボールに本気になれていなかった。

フットボールに対して失礼なやつだった。

しかしこの試合が俺の人生を変えた。

フットボールに本気で向き合う。

これまでの世界の壁をぶちやぶり、新しい世界に突入した。

俺は試合前、不安だった。

3部、2部の相手からいきなり強豪オービックシーガルズ。

すべてが不安だった。

俺はディフェンスの選手だ。

相手オフェンスは日本フットボール界におけるトップアスリートが配置されたスーパーオフェンスだ。

抜かれて点を取られたらどうしよう。

相手のスピード、パワーについていけるだろうか。

すべてが不安だった。

しかしそれをかき消したのが試合前のロッカールームであった。

このフィールドに立てる事に感謝し、思いっきりプレーする。

結果どうだったか。

スコアの通り、接戦の戦いができた。

不安がとんだ。

俺はやれる。

ブレークスルーは人を成長させる。

しかし人は弱いものだ。

その後、オービックシーガルズに2015年9月、7度目の挑戦で勝利するまで6連敗した。

その度に思う。

やっぱり無理なのか。
選手の能力レベルが違いすぎる。
環境が違うから。
言い訳しかでてこない。

そしてそこから逃げ出そうとする自分。

でも逃げなかった自分。

なぜか?

答えはすべて2011年の東京ドームのロッカールームにある気がする。

本能だ。
本能が俺を突き動かす。

2015年9月。

オービックシーガルズに7度目の挑戦で初勝利する。

勝利した瞬間の一体感。新たな世界に突入した。

俺はまたブレークスルーした。

どこまでもいける。
本能が新しい世界を欲する。

2015年11月29日。

2週間前に敗れたパナソニックとの準決勝。

ブレークスルーを起こし、また新たな世界に出会う。

必ず東京ドームに行く。

最高の仲間とともに。