タイ文字フォントが使えるの!?粋だねぇ。

タイ文字を読もうクラップ

タイでやっているデザイナーであれば、多言語Webサイト制作やタイ人向けのチラシ制作なんかでタイ語を扱う機会が出てくるだろうし、あのクルクルと特徴のある文字を良い感じにしてやりたいと思うのは当然のことだろう。我々デザイナーは文字を形と捉えて作業をすれば、その文字が読めなくても作業を終える事はできる。しかし読めない文字をデザインしたものをデザインと呼べるのかい?

タイの広告には妙な日本語が混ざっているものが見られる。

出典:Daily Portal Z , http://tabisuke.arukikata.co.jp/

こういう間違いがAirAsiaやCPなんかの広告でも平然とまかり通っている。おそらく日本語を読めないタイ人がデザインをして、日本人が確認をすることも特にないのだろう。こういう日本語を見て、僕ら日本人はかわいらしいな、と感じるくらいだろうし、この程度であれば、たとえそれが間違っていた所で大したことではないというのも分かる。

僕はこういう間の抜けた感じに居心地の良さを覚えるし、世の中にはある程度の間抜け感があった方が良いとは思う。しかしデザイナーがデザインするのであれば、より良いデザインを目指す姿勢は持っていたい。日本でだって英語を上手く使えていない表現は往々にしてあるし、デザイナーであればちょっとした表現に英語を使いたいが、それを何と表現すべきか悩むという経験があるだろうから、タイっぽいねなんて鼻で笑ってる人がいるとしたら、少し姿勢をただす必要がありそうだ。

タイ語は単語毎にスペースがないので、文字が読めなければ、文言中の一部の単語を強調することも意図的な改行を入れることもままならない。何の工夫も出来ずに、ただ文字列を並べる事になる。それは君の本当にやりたいデザインじゃあないだろう?それならタイ語とタイ文字を理解することを続けてみないかい?それは自分の世界を広げることにも繋がるはずだし、自分の世界が広がるってことは、デザインを深い所に進めることにも繋がるはずだろう?

タイ文字フォントを手に入れようクラップ

モリサワDynaFontでも少しはタイ文字フォントを扱っているようだが、馬は馬方。タイ語はタイ国で探すのが一番。

ฟอนต์.คอม

http://www.f0nt.com/
このサイトだけでかなりの数のフォントがあるので、まずはこれだけで十分と思う。ライセンスは制作者によって違っているのでダウンロード前に要確認。ここでもタイ語が必要になるぞ。「font」のローマ字の“o”を数字の“0”に変えて「f0nt」としているurlの付け方のセンスがいいよね。

WebDesigner.in.th

http://webfont.webdesigner.in.th/
マシンにダウンロードすることも可能だが、Webサイト制作者にとっては何と言ってもWebフォントとしても使えるのが嬉しい。常用タイ文字のアルファベットは42文字で、大文字/小文字の区別はないので、子音や声調記号をあわせても、重さを気にする必要はないだろう。使い方がGoogle Fontsと異なるが、ソースを見れば手間なく出来ると思う。

Google Fonts

https://fonts.google.com/?subset=thai
なんと、Google Fontsにもタイ文字がある。まだまだ数は少ないが、これからきっと増えていくことだろう。Google Fontsはリニューアルしてから自分のタイプした文字で確認できるようになったのでフォントを選びやすくなった。

お勧めタイ文字フォントクラップ

お勧めのタイ文字フォントを、慣れ親しんだ「セリフ」「サンセリフ」「デザインフォント」の3つに分けて紹介する。

セリフ体

タイ文字のひとつの特徴であるクルクルした部分をม้วน(ムワン)[=巻く] と呼ぶが、文字にม้วนのついたものを、ここではタイ文字におけるセリフ体と定義する。書籍やWebサイトの本文に多く見られる。

TH SARABUN NEW REGULAR
นิทาน (Nithan)
Tahoma

3つ目のTahomaは、MacであればOS X 10.5以降では標準インストールされているようなので、簡単にタイ文字を表示させる事が可能。Microsoftのサイトからもダウンロードできるので、Windowsでも標準フォントかな?

サンセリフ体

ม้วน(ムワン)を除いたものや、ม้วนをクルクルでなく線などで処理したものをサンセリフ体と定義する。激しくデフォルメしたものでは、ローマ字アルファベットに似た形になっているものもあって感心する。タイトルや見出し、ロゴなどで多く見られる。

DB Erawan
QUARK
Block

タイ文字を扱い始めた頃に、Webサイトの本文にもサンセリフを使うと、タイ人から読みづらいという意見をもらった事がある。長文を読む時には、ม้วน(ムワン)が意味を持ってくるのだと思う。

デザインフォント

セリフとサンセリフ以外のもので特徴の強いものをデザインフォントと定義する。ม้วน(ムワン)が残っているものもあるが、形が独特のものはデザインフォントとする。

BLK-BangLi-Ko-Sa-Na
TH Charm of AU
YaoWaRat

イサーン料理屋や寺、それに中華街など「っぽい」雰囲気の出せるフォントが豊富にある。この他にも手描き風のものや、タイ特有の模様を模したものなど、タイのどこかで見たような親しみの持てるフォントが多い。

おまけ

タイ文字フォントでなく、タイ文字っぽい欧文フォント。Pad Thaiというチャーミングなフォント名で、kitchen88というメーカーのレトルトタイカレーのシリーズに使われているので、見覚えのある人もいるかと思う。

Pad Thai

まとめクラップ

和文フォントも欧文フォントも、マシンの中に数はあれど、いつも使うフォントは割と限られているなんていうデザイナーも少なくないのでは?タイ語のデザインを始めるにあたっては、まずは少しだけでのフォントから始めても十分でしょう。

なによりも、まずはしっかりとタイ語を勉強する。そしてタイ語でデザインをする機会を増やしながら、フォントも増やしていいけばいい。 タイでやってるデザイナーとして恥ずかしくないデザイナーになろうではないか。