ロバート・フリッツが開発したメソッドとして「The Managerial Moment of Truth」というのがある。
人材育成のメソッドでもあるけど、より広くマネジメントツールとしても非常に有用。
G.M.ワインバーグが端的に述べるように、マネジメントの仕事は
- 計画
- 重要な事実の観察
- 計画と観察の比較
- 現実を計画に近づける行動
である。「2.重要な事実の観察」は、個人的には、単なる個別の事実の観察ではなく、「繰り返されるパターンの観察」と言い換えてもいいと思っている。
MMOTでは、「マネージャの期待と現実が乖離した時」に、部下と「それがいかにして起こったのか、というプロセス」について話し合い、改善策を探求する。
期待というのは、「計画」である。多くのマネージャーは部下やメンバーが期待通り動かないことに慣れていて、それを放置する。現実に直面することを恐れているのだ。
MMOTでは、部下が期待通り動かないその瞬間はまさに「マネジメントの正念場」であり、豊富な学びの源泉となる。その瞬間に行動することが機能するマネジメントにとって死活的なポイントなのだ。
マネージャーはMMOTを通じて、現実に起こっていることに理解を深める。なぜ、計画が達成されないのか、予想外に達成されたのかについて部下との対話にもとづいて理解を深める。計画を達成する死活的要素である部下自身についても理解を深める。
それによって、マネージャーは現実をコントロールする力を得ていくことになる。
不確実性の高さや「複雑さ」というのは、計画を達成しない免罪符には必ずしもならない。
売り上げを上げなければ、企業は活動できないのだから。成功する確率が低ければ、tryを増やしていく計画を達成する確率を上げる努力をする必要がある。
もしくはコストを下げ、プロジェクトの失敗が経営の打撃にならないようにすることが求められるかもしれない。
そんなMMOTが学べるワークショップやります。