今、僕は小布施町を舞台に「教育DMO」という仕事をしています。
「間瀬くんは何をしている人なの?」と聞かれた時に、うまく答えられる言葉がなくて、パッと頭に浮かんで使い始めたのが「教育DMO」という名前でした。
けど、”DMO”という言葉がいまいち認知されていないので、今も説明に戸惑ったりしています…笑
自分もよく使う言葉なので、改めて整理のために「教育DMO」という仕事を紹介する記事を書きます。
何か似たようなことを考えている人の頭の整理に役に立ったら感無量です…!!
DMOとはなんぞや。
DMOというのは、”Destination Management Organization”という言葉の略です。
なかなか知られていない言葉だと思います。”Destination Management Organization, DMO”という言葉は「観光」の文脈から生まれました。
というのは、インターネットの登場によって観光業界に環境の変化が生まれたからだと言われています。
インターネットが現れる前、人々が休暇中の旅行の行く先や旅行の計画を立てる時は、J○BやH○Sや大手旅行会社の観光パンフレットやガイドブックを見て、考えることが一般的でした。
インターネットが普及して、人々がスマートホンを持つようになると、いろんな人が休暇中の旅行の計画を自分で考えられるようになりました。いろんな地域がその地域ならではの名所を発信したり、口コミサイトが各地の情報を集めてキュレーションしたりしています。
(これを専門用語で「発地型観光」から「着地型観光」にと言ったりします。)
“DMO”という言葉に話を戻します。
DMOのD、“Destination”は日本語に直すと「目的地」という意味の言葉です。観光の文脈で、これは「観光地」という意味の言葉になります。
“Destination” = 観光地。
そのマネジメントをしよう、観光地のマネジメントをしようというのが”Destination Management”。それを行う個人や団体を指すのが”Destination Management Organization”という言葉です。
インターネットの普及後、今までメジャーな観光地として注目されていなかったけれど、観光地化を目指す地域のマネジメントをする人たちのことをDMOと呼びます。いわば、ある地域の観光地的魅力を見つけ出し、編集し、そういった形で地域をプロデュースする人たち、観光地のプロデューサーみたいなことをしている人たちです。
その目的から地域のマネジメント、まちづくりに参加していく人たちもいます。観光と地域づくりは分けて考えられないものですからね…。
”DMO”と観光プロジェクトの関係を知っている人が多くないので、「観光DMO」というふうに呼んだりすることもあります。
では、「教育DMO」とは何か。
ようやく、本題に入ることができます…笑。ここまで読んでいただいて本当にありがとうございます。
ここまで読んでいただいた人には「DMO = 地域のマネジメント」なんだということが伝わったんじゃないでしょうか。
僕がやっているのは「観光DMO」の教育版、教育DMOです。
つまり、ある地域を舞台に教育的魅力を見つけ出し、編集しそういった形で地域をプロデュースするようなことをしています。
今の僕としては、具体的に何をしているかというと、小布施町という長野県のまちを舞台にして、教育事業や研修事業の企画、プロデュースをしています。
高校生向けのサマーキャンプ、フィールドトリップのようなことやある起業の新人研修、社内研修のようなことを企画したりしています。
教育DMOは、地域を舞台に教育事業・研修事業のプロデュースを通して、地域の魅力化に貢献する仕事です。
小布施では”Creative Destination, Obuse”という言葉を掲げています。
小布施に来た人が何かに気づき、クリエイティブになって帰っていく。そういった時間を届けるコーディネーター、プロデューサーとして活動しています。
いかがでしょうか、「教育DMO」という仕事がどんな仕事かわかってもらえたでしょうか。いまはなかなか具体例に乏しいので、今後も僕の活動報告を通して、「教育DMO」の内容を発信できたら嬉しいです。
今日はこのぐらいで。