5/6・東京の街並みに、美学はあるのか

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2 min readApr 15, 2016

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5.当たり前のように正面性建築、浅草寺と東京駅

建物単体では大したことない(少なくとも素人にはそう見える)渋谷109に対し

他の二事例は、そもそもの歴史価値が高い上に更に正面性が上乗せされることで無敵の知名度を獲得するに至っているという点で、根本的に性質が異なる

【東京駅駅舎 正面性検証】

  • 建物高さは尖塔部含め約45m
  • 丸ビル・新丸ビルに挟まれる行幸通りまでの距離、約100m強
  • 特例容積率適用地区の制度を利用した唯一の事例。駅舎部分の余剰容積を新丸ビル他周辺高層ビルに売却することで、事業性を確保している

【浅草寺本堂/雷門 正面性検証】

  • 高さ:本堂29.4m / 雷門11.7m
  • 仲見世通り本堂ー雷門 間の長さ約250m、雷門前スクランブル交差点南北長さ、約30m(雷門前が交差点がスクランブルだったことに驚き。必然性がすごい。)

細かい分析はさておき、こういう有名どころが当然のごとく正面性の条件を満たしてくるあたりに、名所が名所たる必然性が表れているようで面白い

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6.こんなポイズンな世の中ですが、それでも美学を持つことが大切だと思う

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